登山用座布団おすすめ5選|子連れの休憩でお尻の冷えと痛みを防ぐ選び方

登山道わきで座布団を敷いて休む親子 登山ギア・初心者ガイド
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子どもと山を歩いていると、休憩のたびにこんなことが起きていませんか。

  • 「座る」と言った次の瞬間には地面に座り込んでいて、ズボンのお尻が土と落ち葉だらけになる
  • 雨あがりの日は「冷たい」と言われて、休憩が5分で終わってしまう
  • 親のほうも、岩に座るとお尻が痛くて長く休めない

休憩は、歩くのと同じくらい行程の一部です。座る場所が冷たかったり汚れていたりすると、休んだつもりでも体は回復しません。子どもは体が小さく地面に近いぶん、休憩中に大人より先に冷えます。

解決の方向はひとつで、座る場所のほうを持ち歩くことです。30g前後の薄いマットが1枚あれば、地面の状態にかかわらず座れます。

この記事では、子連れの日帰り登山で使える座布団・座面マットを5つ、重さ・厚み・たたみ方で比べます。読み終えると、自分と子どもに合う1枚と、ザックのどこに挿しておくかが決まります。

登山の座布団は、休憩のたびに冷たさと汚れを断つ道具

落ち葉の上の座布団に座る子どもとおやつを渡す親

登山用の座布団は、スリーピングマットを座る大きさに小さくした道具です。脚も背もたれもなく、敷いて座るだけ。重さは30g前後から、厚みは1cmほどのものが中心です。

この記事で紹介する5つを、先に表で並べておきます。商品名から各セクションへ移動できます。

商品名タイプ重量大きさ価格(税込)
モンベル タタミパッド ミニクローズドセル(布の表地)55g26×32cm・厚さ0.5cm2,800円
エバニュー 折りたたみヒップマット S2クローズドセル(凹凸)30g31×38cm・厚さ1.2cm1,210円
キャプテンスタッグ アプリール FDザブトンクローズドセル(布の表地)約50g36×27.5cm・厚さ1cm1,650円
ロゴス セルフインフレート ざぶとん自動膨張式約135g38×28cm・厚さ2.5cm1,540円
ニーモ チッパークローズドセル約160g42×32cm・厚さ2cm2,640円

重さ・大きさ・価格の数字はここにまとめました。以降のセクションでは、その数字が使い勝手にどう出るかだけを書きます。

お尻が痛くならない・汚れないのが基本の役割

座布団を持っていくと変わるのは、地面に座ったときにお尻が痛くならないことと、お尻が汚れないことの2つです。地味ですが、この2つが解決すると休憩の場所選びが要らなくなります。

ベンチのある展望台まで我慢する、乾いた岩を探して10分歩く。そうした「座れる場所探し」がなくなり、子どもが座りたいと言ったその場で休めるようになります。

腰を下ろせる場所が増えると、おやつを配るタイミングも自由になります。何をどれだけ持つかは行動食おすすめ8選|子連れ登山に必要な糖分・塩分・タンパク質にまとめています。

子どもは休憩で先に冷える

低い山でも、休憩中は体が急に冷えます。歩いているあいだは熱をつくり続けているので気づきませんが、止まった瞬間から下がりはじめます。

そこへ冷たい地面に直接座ると、体温は下からも奪われます。子どもは自分から「寒い」と言い出す前に機嫌が悪くなることが多いので、座る前に1枚挟んでおくほうが確実です。

体が冷える前に上着を着せる習慣とセットにすると、休憩後の歩き出しが軽くなります。地面からの冷えを止める方法はエマージェンシーシートの使い方3つ|子連れ登山の冷えを500円台で防ぐでも扱っています。

椅子・レジャーシートとは役割が違う

座る道具は3つに分かれます。座布団は1人1枚で、さっと敷いてすぐ立てる短い休憩向き。折りたたみ椅子は腰を落ち着けて山ごはんを食べる長い休憩向き。レジャーシートは家族でまとめて座り、荷物も広げる場所づくり向きです。

家族4人分の椅子を担ぐのは現実的ではありませんが、いちばん軽い1枚30gのものなら、4枚合わせても120gです。椅子のほうが向く場面は登山用折りたたみチェアおすすめ5選|子連れ山ごはんが快適になる軽量モデルで比べています。

広げて場所をつくりたい日は、シートやタープのほうが早いこともあります。夏の休憩まわりの道具は子連れ登山の休憩・日陰グッズ|タープ・レジャーシート・チェア3選にまとめました。

選ぶときに見るのは大きさ・重さ・厚み・たたみ方・表地の5点

座布団選びで見るところは、次の5つです。

  • 大きさ:座ったときにお尻がはみ出さないことが第一です。この記事の5枚は、長いほうの辺が32cmから42cmに収まっています。小さすぎると座り直すたびにずれるので、上の表の大きさを見比べて選んでください
  • 重さ:50g程度の製品もあります。家族分をそろえるなら、1枚あたりの重さがそのまま人数倍になります
  • 厚みとかたさ:硬めは底付きの心配が少なく、柔らかい素材はお尻を包み込みます。岩の上に座ることが多いなら厚みを優先します
  • たたみ方:クローズドセル(発泡素材)は広げるだけで使え、パンクの心配がないので岩場でも気を使いません。自動膨張式は座り心地が良い代わりに、ふくらませる時間がかかり、収納サイズも大きくなります
  • 表地:布の表地があるものは、濡れると水を含みます。ザックの外側ではなく中にしまう必要があるので、雨の日が多いなら発泡素材がむき出しのタイプが扱いやすくなります

断熱の強さは「R値」という数字で表され、春から秋なら2から4が目安です。R値は足し算できるので、R値2のマットを2枚重ねればR値4相当になります。座布団でR値を公表している製品は多くありませんが、公表されていればどの季節まで使えるかの見当がつきます。

表面にアルミを蒸着させた製品は、熱の反射率が上がるぶん断熱性が期待できます。冷える時期に使うなら選択肢に入れてよい仕様です。

モンベル タタミパッド ミニは厚さ0.5cmで、ザックのすき間に入る

モンベルのタタミパッドミニ

座布団を買っても、ザックにすき間がなければ結局は置いていくことになります。日帰り用の20L前後のザックは、水と上着と食べ物でだいたい埋まってしまうものです。

モンベルのタタミパッド ミニは厚さ0.5cmで、今回の5つの中でいちばん薄いパッドです。たたむと13×7.5×4cmまで小さくなるので、ザックのフタのポケットにそのまま入ります。

薄く硬いフォームを2枚重ねた作りで、薄さのわりに地面の凹凸が伝わりにくくなっています。名前のとおり、畳に近い硬めの座り心地です。表地は撥水加工をしたポリエステルなので水ははじきますが、布である以上、濡れた日はザックの中にしまうほうが無難です。値段は今回の5つでいちばん高いので、家族全員ぶんをそろえる用途には向きません。荷物をこれ以上増やしたくない人、小さめのザックで歩く人に向きます。

モンベルのタタミパッドミニ

mont-bell(モンベル)

タタミパッド ミニ

厚さ0.5cmの薄いパッド。硬めのフォームを2枚重ねてあり、薄いのに地面の凹凸が伝わりにくい作りです。ザックにすき間がない人、荷物を増やしたくない人に。

エバニュー 折りたたみヒップマット S2 は30gで、ザックのポケットに挿しておける

エバニューの折りたたみヒップマットS2

座布団を買っても使わなくなる理由は、たいてい「取り出すのが面倒」です。ザックの底に沈んでいれば、5分の休憩で出す気にはなりません。

エバニューの折りたたみヒップマット S2 は30gで、細くたためばザック側面のポケットにそのまま挿さります。ポケットに入れておけば、下ろさずに片手で抜き取れます。1,210円と今回の5つの中でいちばん安いので、家族4人分そろえても5,000円弱、重さは合計120gに収まります。

表面が凹凸になっていて、石の多い場所でも断熱性と快適性を保つように作られています。ただし凹凸のあるタイプは、くぼみに水が入ると拭き取りにくいという弱点もあります。雨あがりに使ったら、乾かしてからしまうつもりでいたほうがよいでしょう。とにかく軽さを優先したい人、家族全員ぶんをまとめてそろえたい人に向きます。

エバニューの折りたたみヒップマットS2

EVERNEW(エバニュー)

折りたたみヒップマット S2

細くたたんでザックのサイドポケットに挿しておける、発泡ポリエチレンのマット。表面の凹凸で石の多い場所でも座りやすくしています。軽さを最優先したい人に。

キャプテンスタッグ アプリール FDザブトンは収納袋付きで、汚れたまま持ち帰れる

キャプテンスタッグのアプリールFDザブトン

子どもが使った座布団は、たいてい泥か食べこぼしが付いて戻ってきます。それをそのままザックに入れると、中の着替えまで汚れます。

キャプテンスタッグのアプリール FDザブトンには収納袋が付いていて、汚れたまま袋に入れてしまえます。帰ってから洗えばよいので、山の中で拭き取る手間がありません。

表面はポリエステルの布、内側が発泡ポリエチレンという作りで、裏表どちらでも使えるリバーシブルです。布の表地があるぶん、濡れると水を含みます。ザックの外側に吊るさず中にしまう前提で使うほうが向いています。子どもが汚しても気にせず持ち帰りたい人に。

キャプテンスタッグのアプリールFDザブトン

CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)

アプリール FDザブトン

収納袋が付いたリバーシブルのミニクッション。汚れたまま袋に入れて持ち帰れるので、子どもが使うぶんに向きます。山でいちいち拭きたくない人に。

ロゴス セルフインフレート ざぶとんは、バルブをひねるだけで2.5cmの厚みになる

ロゴスのセルフインフレートざぶとん

薄いマットは軽い代わりに、ゴツゴツした地面ではお尻に岩の形が伝わります。長く座る日ほど、この差が効いてきます。

ロゴスのセルフインフレート ざぶとんは、バルブをひねると自動で空気が入り、厚さ2.5cmになります。空気を含むぶん座り心地がやわらかく、お尻に馴染むのが自動膨張式の持ち味です。

その代わり、発泡素材だけのマットに比べるとふくらませる時間がかかり、収納したときも筒状でかさばります。穴があけば空気が抜けるので、岩場に敷くときは下を払ってから置く必要があります。裏表で色の違うリバーシブルで、収納袋も付きます。山ごはんなど、腰を落ち着ける休憩が多い人に向きます。

ロゴスのセルフインフレートざぶとん

LOGOS(ロゴス)

セルフインフレート ざぶとん

バルブをひねると自動でふくらむ、厚みのある座布団。空気を含むぶんお尻に馴染み、長く座っても底付きしにくい作りです。山ごはんでゆっくり休む人に。

ニーモ チッパーはR値2.0で、冷たい岩の上でも底冷えしにくい

ニーモのチッパー

秋が深まると、日陰の岩は座った瞬間に冷たさが伝わってきます。薄い座布団だと、休んでいるあいだにじわじわ体温を持っていかれます。

ニーモのチッパーは、断熱の強さを示すR値が2.0と公表されています。春から秋の目安が2から4なので、その下限を1枚で満たせる計算です。数字が出ている座布団は多くないので、どの季節まで使えるかを自分で確かめられるのは安心材料になります。

スリーピングマットを作るときに出る端材を再利用していて、1枚ごとに柄が違います。寝るときより強い荷重が一点にかかることを見込んで、座り心地を優先した固さに調整されています。今回の5つの中ではいちばん重く、面積も大きいので、軽さより座り心地と断熱を取りたい人に向きます。

ニーモのチッパー

NEMO(ニーモ)

チッパー

断熱の数値が公表されている、厚めのクローズドセル座布団。座ることを前提にかたさを調整してあり、冷たい岩の上でも底冷えしにくい作りです。秋冬も座りたい人に。

100円ショップのマットやサウナマットでも代わりになる

岩の上に敷いた折りたたみマットに座る子どもの足元

「わざわざ登山用を買わなくても、100円ショップの折りたたみマットで足りるのでは」と考える方は多いはずです。結果から言えば、条件を満たすものなら代わりになります。

たとえばサウナマットとして売られている発泡マットにも、30gで38.5×27.5cmというものがあります。素材も大きさも登山用と変わらないので、価格だけで避ける理由はありません。

手に取るときに見るのは、次の3つです。

  • 長いほうの辺が30cm以上あるか(座ったときにお尻がはみ出さない大きさか)
  • 折りたたんだときにザックのポケットへ収まるか
  • 丸めぐせが付いて、置いたときに勝手に丸まらないか

一方で、断熱の強さを示すR値は公表がなく要確認になることがほとんどです。夏から秋の日帰りなら気になりませんが、冷え込む時期にどこまで使えるかを数字で確かめたいなら、公表しているメーカー品のほうが選びやすくなります。

100円ショップの品ぞろえは入れ替わりが早いので、上の3点を店頭で確かめてから買うのが確実です。まず1枚試して、使う回数が多いようなら軽いものに買い替える、という順番でも遅くありません。

座布団は、ザックの外側に挿しておくと出し入れが速い

ザックのサイドポケットに折りたたんだ座布団を挿し込む手元

座布団は、持っていることより「すぐ出せること」のほうが大事です。しまい方を決めておくと、使う回数がはっきり増えます。

サイドポケットかバンジーコードに挟む

ザックから大きくはみ出さない大きさなら、取り出しやすいサイドポケットに入れるか、外側のバンジーコードに挟んでおくと便利です。ザックを下ろさずに抜き取れるので、5分の休憩でも出す気になります。

サイドポケットの位置や数はザックによって差があります。選び方は子連れ登山リュック おすすめ比較【容量・背負いやすさで選ぶ完全ガイド】で比べています。

持ち物全体の中でどこに入れるかを決めておくと、当日に迷いません。年齢別の一覧は子連れ登山の持ち物リスト完全版【年齢別チェックリスト付き】にまとめています。

狭い道や岩場では外付けをやめてザックの中へ

道幅が狭くて外付けが危険な場所では、ザックの中にしまいます。外に出したままだと、木の枝や岩に引っかかって体を持っていかれることがあります。

布の表地があるタイプは、雨の日も外に出しません。濡れると水を含んで重くなるので、最初から中に入れておくほうが結局は早く済みます。

座る以外に、荷物置き・枕としても使える

座布団は座るためだけの道具ではありません。地面に敷いて荷物置きにすれば、ザックの底が泥だらけになりません。テント泊では枕の代わりにもなります。

山の外でも、花見やスポーツ観戦のように屋外で長く座る場面で使えます。非常用の持ち出し袋に1枚入れておく使い方もあり、買っても出番がないという心配は要りません。

まとめ:まずは1枚、いちばん軽いものを持って行ってみる

  • 登山の座布団は、地面に座ったときのお尻の痛みと汚れ、そして地面からの冷えを断つための道具
  • 選ぶときに見るのは、大きさ・重さ・厚み・たたみ方・表地の5点。大きさは長いほうの辺が30cm以上を目安に
  • 軽さと値段で選ぶならエバニュー、ザックのすき間に入る薄さならモンベル、汚れ対策ならキャプテンスタッグ
  • 座り心地を取るならロゴスの自動膨張式、冷たい岩に座る日が多いならニーモ
  • ザックのサイドポケットかバンジーコードに挿しておくと、休憩のたびに出す気になる

迷ったら、いちばん軽くて安いものを1枚だけ持って山へ行ってみてください。次の休憩で子どもが座り込んだときに、1枚あるかないかの差がすぐ分かります。

商品写真:モンベル公式サイト、楽天市場、キャプテンスタッグ公式サイト、ロゴス公式サイト、ニーモ・イクイップメント公式サイト

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