立山黒部アルペンルートの立山(雄山3,003m)は、室堂まで乗り物で上がれる日帰りしやすい日本百名山です。ただし登山口まで自分の車では入れません。富山県側の立山駅か長野県側の扇沢に車を置き、ケーブルカーやバスを乗り継いで室堂へ上がるのが、この山ならではの登り方です。
どちらに停めるのか、運賃はいくらか、下山後にどこで温泉と食事にありつけるのか。はじめて立山へ向かう方は、この段取りがいちばん気になるところだと思います。このページでは、両側の駐車場と料金、室堂までの運賃と所要、室堂にある標高2,410mの温泉と長野県側の日帰り湯、室堂と扇沢の下山めしまで、公式の運賃表や各施設の案内で確かめながら、一日の流れがこのページだけで組めるようにまとめました。
立山の登山口駐車場は富山県側の立山駅と長野県側の扇沢
立山へは、富山県側の立山駅からと長野県側の扇沢からの2つの入り方があります。どちらも駅から先は一般の車で入れないため、ここに車を停めて乗り物に乗り換えるのが基本の流れです。まずは2つの駐車場を一覧で確認しておきましょう。
| 駐車場 | 台数 | 料金 | 条件 |
|---|---|---|---|
| 立山駅前(富山県側) 立山駅 無料駐車場 | 約900台 | 無料 | 通年。満車時は臨時 約600台 |
| 扇沢(長野県側) 扇沢 有料駐車場 扇沢 市営第一駐車場 扇沢 市営第二駐車場 | 350台 170台 60台 | 12時間ごと1,000円 無料 無料 | 有料:駅まで徒歩5分。自動精算機は千円札のみ 市営第一:駅まで徒歩10分。バイクも置ける。10月19日〜11月16日は舗装工事で使えない(大町市) 市営第二:駅まで徒歩10分。バイクと全長6m以上の車は不可 |
立山駅前|立山駅 無料駐車場 約900台・無料(富山県側)
立山駅は立山ICから車40分。運営会社の案内では無料駐車場が約900台。ただし土日や連休の朝は早くから埋まります。埋まったときは混雑時だけ開く臨時駐車場(約600台・無料)に係員が誘導します。
扇沢|有料350台・無料230台(長野県側)
長野県側の玄関口が扇沢です。駅のそばの有料駐車場は350台、12時間ごと1,000円で、支払いは自動精算機だけ・紙幣は千円札しか使えません。駅まで徒歩5分。12時間を超えると次の1,000円がかかります。幅2.1m×長さ5.0m×高さ2.6mを超える車は停められません。
少し歩いてよければ市営の無料駐車場があり、第一は170台、第二は60台で、どちらも無料・駅まで徒歩10分。第二はバイクと全長6m以上の車は停められません。混雑期は手前8kmに臨時駐車場(600台から800台)が開き、協力金1台1,000円で無料のシャトルバスに乗れます。
マイカー規制とケーブルカー・高原バスの仕組み(運賃・所要)
立山は自然環境を守るため、立山駅から先へは自家用車で入れません。立山駅で車を停め、立山ケーブルカーで美女平へ上がり、そこから立山高原バスに乗り継いで室堂(標高約2,450m)へ向かう仕組みです。運賃は立山駅から室堂まで片道おとな4,090円で、内訳はケーブルカーが1,090円、高原バスが3,000円です(2026年2月27日現在)。所要は片道57分で、ケーブルカーが7分、高原バスが50分です。往復の運賃設定や割引の有無は変わることがあるので、公式の運賃表で確かめておくと確実です。夏山や紅葉の混雑期は当日乗れないこともあるため、WEBきっぷを事前に買っておくと安心です。2026年の運行期間は4月15日から11月30日の予定です。乗り換えの手間はありますが、いちど流れをつかめば難しくはなく、渋滞を気にせず標高2,450mまで運んでもらえる気楽さがあります。麓の駐車場に停めて乗り物で高い所まで上がる登り方は、同じくマイカー規制のある乗鞍岳とよく似ています。乗換駐車場とシャトルの流れは【乗鞍岳】駐車場ガイド|マイカー規制と畳平シャトル・下山後の温泉とそばもあわせて読むとイメージしやすくなります。
同じく登山口の手前で乗り換える山として、白山にも市ノ瀬から別当出合へのシャトルバスがあります。規制日の見分け方と始発の時刻は【白山】登山口駐車場ガイド|市ノ瀬・別当出合のマイカー規制とシャトルバスにまとめています。
長野側から登る扇沢ルート(関電トンネル電気バスと黒部ダム)
立山へは富山側の立山駅からだけでなく、長野・大町側の扇沢からも室堂へ入れます。扇沢は立山黒部アルペンルートの長野側の玄関口で、関電トンネル電気バスで黒部ダムへ渡り、そこから乗り物を乗り継いで室堂へ向かいます。関東や中央道方面から向かう方や、黒部ダムの観光もあわせて楽しみたい方に向いたルートです。運賃と所要は富山側より大きくなるので、乗換の流れと運賃を押さえておきましょう。
扇沢から室堂までの運賃と乗換
扇沢からは、まず関電トンネル電気バスで黒部ダムへ渡ります(16分・片道1,800円)。黒部ダムを歩いて見学したあと、黒部ケーブルカー、立山ロープウェイ、立山トンネル電気バスと乗り継いで室堂へ上がります。扇沢から室堂までの通し運賃は片道おとな6,850円、往復は12,300円で、往復のほうが割安です。乗り物を四つ乗り継ぎ、黒部ダムの見学も入るため、片道は1時間半から2時間みておくと安心です。きっぷは扇沢駅の窓口で当日買えますが、混雑期は事前にWEBきっぷを予約しておくと待ち時間を減らせます。富山側の立山駅からだと室堂まで片道約4,090円と安く速いので、雄山の日帰りが目的なら富山側、黒部ダムの観光もあわせたいなら扇沢、と分けて考えると選びやすくなります。2026年の運行期間は4月15日から11月30日の予定です。
室堂への始発と最終便(富山県側と長野県側で時刻が違います)
乗り物を乗り継いで上がる山なので、朝いちばんの便と帰りの最終接続を先に決めておくと、一日の計画が立てやすくなります。2026年の時刻表(4月15日から11月3日)から、使う便を抜き出しました。11月4日以降は別のダイヤです。表の着時刻は、乗換の待ち時間を含んだ室堂到着の目安です。
| 便 | 出発 | 室堂 | 走る日 |
|---|---|---|---|
| 富山県側 上り 始発 | 立山駅 7:00発(美女平7:40発) | 8:30着 | 毎日 |
| 長野県側 上り 始発 | 扇沢 7:30発 | 8:55着 | 毎日 |
| 長野県側 上り 早い日の始発 | 扇沢 6:30発 | 7:55着 | 下の脚注の日だけ |
| 富山県側 下り 立山駅行き最終接続 | 室堂 16:20発 | 立山駅 17:27着 | 毎日 |
| 長野県側 下り 扇沢行き最終接続 | 室堂 16:30発 | 扇沢 17:51着 | 毎日 |
下山日にいちばん大事なのは帰りの最終接続です。立山駅へ戻るなら室堂16:20発、扇沢へ戻るなら室堂16:30発。これに乗れないと車のところへ帰れません。扇沢から室堂へ上がれるのも15:30発までです。
立山駅と扇沢から室堂へ上がる道は、剱岳へ向かうときも同じです。剱岳の日の停め方と便は【剱岳】登山口駐車場ガイド|立山駅と扇沢の停め方・室堂への始発と最終便にまとめています。
下山後の温泉は室堂と大町温泉郷の2つ
みくりが池温泉|室堂から徒歩15分・大人1,100円(富山県側)
標高2,410mの温泉宿で、室堂ターミナルから徒歩15分。日帰り入浴は大人1,100円(入湯税込)・子ども800円、受付9時から16時で、予告なく中止する日があります。
湯けむり屋敷 薬師の湯|扇沢から車15分・大人800円(長野県側)
扇沢へ下りたら大町温泉郷の日帰り温泉です。扇沢から車15分。
- 入館料:大人(12歳以上)800円・小人(6〜11歳)300円・幼児100円(2026年4月1日に750円から改定)
- 営業時間:7時00分から22時00分(最終受付21時30分)。11月1日〜6月30日は10時から(大型連休中は7時から)。旧館は10時から20時
- 電話:0261-23-2834
前泊・後泊で早いケーブルに余裕を持つ
立山は立山駅で乗り物に乗り継ぐぶん、朝のスタートに余裕があると動きやすくなります。立山駅から車で下った立山山麓温泉には温泉宿が集まっていて、前夜に入っておけば、始発のケーブルカーにも落ち着いて乗れます。遠方から車で通う方は、下山後にもう一泊して、雄山からの眺めの余韻と温泉をゆっくり味わう後泊も心強い選択です。立山山麓温泉の宿は立山駅にも近く、登山の拠点にちょうどよい場所にあります。扇沢へ上がる大町アルペンライン(長野県道45号)では扇沢橋の工事で11月20日まで片側通行です(夜の通行止めが入るかは長野県大町建設事務所で確認)。
宿の予約は楽天トラベル経由です。
立山の下山めしは室堂と扇沢の2つ
レストラン立山|9月11日から16時まで(富山県側)
室堂ターミナルの中の食堂です。4月15日から9月10日は10時から14時(ラストオーダー13時30分)、9月11日から11月3日は9時30分から16時(ラストオーダー15時30分)、11月4日から30日は9時30分から15時。アルペンカレー1,700円、ソースカツ丼2,000円。
扇沢レストハウス|扇沢駅2階の元祖アーチダムカレー(長野県側)
長野県側へ下りたら扇沢駅2階の食堂です。看板は元祖アーチダムカレーで、ご飯をダムの堰堤に見立てた一皿。130席(電話 0261-22-3612)。ほかの店はホットペッパーグルメの大町市エリアから営業時間と定休日を確かめて選べます。
3,000m級の立山を歩く装備
立山は乗り物で室堂まで上がれる手軽さがありますが、雄山は標高3,003mの高い山です。室堂から一ノ越までは石畳や木道のなだらかな道ですが、一ノ越から雄山までは岩がゴロゴロした急な登りになります。室堂(2,450m)から雄山(3,003m)までは往復3時間40分(上り2時間・下り1時間40分)です。足元を支える登山靴に加え、下りでひざの負担をやわらげるトレッキングポールがあると安心です。標高が高いぶん、夏でも稜線は風が冷たく、晴れていても休むと体が冷えるので、さっと羽織れる防風の上着は必ず持って行きましょう。子どもと一緒に登るときの靴やウェア、レインウェアの選び方は子連れ登山ギア完全ガイド|0歳〜小学生まで全部まとめにまとめました。
まとめ
- 立山は立山駅から先が自家用車進入不可。富山県側は立山駅の無料駐車場(約900台)、長野県側は扇沢の有料350台(12時間ごと1,000円・徒歩5分)と市営第一170台と第二60台(無料・徒歩10分)。市営第一は10月19日〜11月16日は工事で休止
- 立山駅から室堂までは片道おとな4,090円(ケーブルカー1,090円+高原バス3,000円)・乗車時間は合わせて57分。扇沢から室堂は片道6,850円・往復12,300円で、黒部ダム観光もあわせられる。安く速いのは富山県側
- 混雑期はWEBきっぷの事前購入が安心。運行は4月15日〜11月30日の予定
- 下山湯は室堂すぐのみくりが池温泉(大人1,100円・受付9〜16時・徒歩15分・車不可)と、扇沢から車15分の湯けむり屋敷 薬師の湯(大人800円・7〜22時、11〜6月は10時から)
- 下山めしは室堂のレストラン立山と扇沢駅2階の扇沢レストハウス
※本記事の料金・運賃・営業時間・運行期間・規制情報は変更される場合があります。お出かけ前に必ず各社・各施設の公式サイトでご確認ください。
最終確認日:富山県側は2026年9月5日、長野県側は2026年9月8日(立山駅 無料駐車場・扇沢 有料駐車場・扇沢 市営第一駐車場、立山ケーブルカーと立山高原バス・関電トンネル電気バスの運賃と所要・運行期間、みくりが池温泉・湯けむり屋敷 薬師の湯、レストラン立山・扇沢レストハウス)
アイキャッチ画像:みくりが池の奥に夏の立山三山がそびえる室堂平の風景 撮影 Alpsdake(Wikimedia Commons/Public domain)


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