家族で行く山を決めるとき、「今年からルールが変わったらしい」という話を耳にして、こんな不安を感じていませんか。
- 富士山の入山料が変わったと聞いたけれど、いくらで、子どもの分も必要なのか分からない
- 駐車場が予約制になった山があるらしく、当日停められるか心配
- クマや大雨で通行止めの登山道があると聞いて、行き先を選ぶのがこわい
2026年は、入山料・駐車場・通行止めなど、山のルールがあちこちで変わりました。金額も対象も山ごとにバラバラで、まとめて把握しづらいのが困りものです。
この記事では、2026年に変わった主なルールと料金を、富士山・尾瀬・新穂高などの公式情報をもとに一覧で整理しました。各都道府県や自治体、管理団体の公式発表で確認した内容だけをまとめています。読み終えるころには、行き先の山で何がどう変わったか、出かける前にどこを確認すればいいかが見通せるようになります。
2026年に変わったこと 早見表
まず、2026年に変わった主なルール・料金を種類ごとに一覧にしました。気になる項目は、下の各章で詳しく確認できます。
| 種類 | 変わったこと | いつから | 詳しく |
|---|---|---|---|
| 入山料 | 富士山の全4ルートで1人4,000円が義務に | 2026年の開山期間 | 入山料の章へ |
| 協力金 | 尾瀬で1人500円の入域協力金(任意・実証実験) | 2026年8〜9月の計20日間 | 入山料の章へ |
| 駐車場 | 新穂高に予約制の第4駐車場(2,600円/日)が新設、第1・第2は値上げ | 2026年6月 | 駐車場の章へ |
| マイカー規制 | 富士スバルライン・乗鞍などで期間中はマイカー乗り入れ不可 | 各シーズン中 | 駐車場の章へ |
| 通行止め | クマや大雨で一部の登山道・林道が閉鎖(山ごとに変動) | 2026年の随時 | 通行止めの章へ |
| その他 | 美ヶ原でペット連れ込み禁止、双六小屋でモバイルバッテリー禁止 | 2026年 | その他の章へ |
料金や期間は年ごとに見直されます。ここに載せた金額は2026年7月末時点で公式情報を確認したものです。出かける前には、行き先の山の最新情報をそのつど確認しておくと安心です。
入山料・協力金が変わった山|富士山と尾瀬

2026年にいちばん大きく変わったのが、富士山の入山料です。名前は似ていても、支払いが義務の「入山料」と、任意でお願いされる「協力金」は性格が違います。まずはこの2つを、富士山と尾瀬を例に見ていきます。
富士山は全4ルートで1人4,000円の入山料が義務に
富士山では2026年、吉田・富士宮・須走・御殿場の全4ルートで、1人4,000円の入山料が必要になりました。支払いが義務づけられているのが、任意の協力金との大きな違いです。
もともと山梨県側では1人1,000円ほどの保全協力金を任意でお願いする形でした。それが2025年に通行料へ一本化されて義務になり、2026年は静岡県側の3ルートも足並みをそろえて、全4ルートで一律4,000円となっています。短い期間で、任意の1,000円から義務の4,000円へと大きく変わったことになります。
あわせて、登る時間帯のルールも変わりました。吉田ルートでは、五合目のゲートが14時から翌朝3時まで閉じられ、この間は山小屋に泊まる人以外は入山できません(下山はいつでも可能です)。1日に登れる人数も4,000人までとされ、混雑を抑える仕組みが入りました。静岡県側の3ルートも、事前登録システムでの手続きが必要です。入山料以外にかかる宿泊費や交通費も含めた富士登山全体の費用は、【初めての富士登山】費用はいくらかかる?でまとめています。
事前登録アプリの使い方や当日の手続きの流れは、【2026年版】富士山の新ルール|事前登録アプリと子連れ登山の手続きで詳しく確認できます。子連れで登る場合は、手続きの時間も見込んで計画を立てておくと当日慌てません。
尾瀬は1人500円の入域協力金(任意)を試験的に導入
尾瀬でも新しい動きがあります。群馬県などでつくる協議会が、2026年の夏に鳩待峠と大清水の入山口で入域協力金の実証実験を行います。1人500円を目安に任意で協力を求めるもので、中学生以下は対象外です。
実施期間は、8月10日から19日と、9月11日から20日の計20日間です。前半は現地スタッフが受け取り、後半は無人での集金を予定しています。富士山の入山料と違って支払いは任意なので、払わなくても歩けますが、木道の整備や自然保護のための費用にあてられます。子ども連れで歩くコースや持ち物は、子連れの尾瀬ハイキング入門|歩けるコース・持ち物・入山協力金2026にまとめています。
富士山と尾瀬のほかにも、全国には任意の協力金を集める山があります。屋久島や南アルプスなど、山ごとの金額や子どもの扱いの違いは、登山の入山料・協力金はいくら?全国の導入状況まとめ【2026年】で一覧にしています。行き先が決まったら、いくら準備すればいいかを先に確認しておきましょう。
駐車場の有料化・予約制・マイカー規制

2026年は、駐車場の料金や停め方が変わった山も目立ちます。とくに人気の山では、予約制や値上げが進みました。当日になって停められず慌てないよう、行き先の駐車場ルールは先に確認しておきましょう。
新穂高は予約制の第4駐車場が新設・第1と第2は値上げ
北アルプス登山の拠点、新穂高では2026年6月から駐車場の料金が新しくなりました。新たに予約制の第4駐車場(1日2,600円・40台)が登場し、第1・第2駐車場も値上げされています。一方、有料化が心配されていた第3駐車場は、登山者や地元の反対を受けて有料化が見送られ、いまも無料のまま使えます。
ただし第3駐車場は無料で人気が高く、繁忙期は早く埋まりがちです。確実に停めたいなら予約制の第4駐車場という選択肢もあります。各駐車場の料金比較や予約の流れは、【2026年最新】新穂高駐車場の料金・予約方法まとめ|第3は有料化見送り、第4が2,600円で詳しくまとめています。
富士スバルライン・乗鞍はマイカー規制でバスに乗り換え
有名な山では、シーズン中にマイカーで登山口まで入れなくなる「マイカー規制」も広がっています。富士山の富士スバルラインは、2026年は7月3日夕方から9月10日夕方まで規制され、麓の駐車場に停めてシャトルバスかタクシーに乗り換えます。乗鞍岳も、4月下旬から10月末までマイカーで入れず、バスやタクシーでの乗り入れになります。
マイカー規制のある山は、麓の駐車場代とバス代を合わせた費用と、乗り換えの時間を見込んでおく必要があります。子連れの場合は乗り換えに時間がかかるので、始発の時間や駐車場の場所を前もって調べておくと当日に余裕が持てます。関東周辺で子連れでも停めやすい山の駐車場情報は、子連れ登山の駐車場まとめ【関東おすすめ山8選・アクセス情報付き】で確認できます。
南アルプスの北岳も、2026年は6月26日から11月3日まで登山口の広河原へマイカーで入れません。芦安か奈良田の無料駐車場に停めてバスか乗合タクシーに乗り換える形で、運賃のほかに利用者協力金が1人片道300円かかります。駐車場の台数や始発の時刻は【北岳】芦安・奈良田の登山口駐車場ガイド|マイカー規制と始発バス、下山後の温泉にまとめています。
行き先ごとの駐車場や下山後の温泉・食事を1画面でまとめて確認したいときは、山前チェックの早見表も出発前の確認に役立ちます。
クマ・大雨で通行止めになった登山道(2026年)

2026年は、クマの出没や大雨による崩落で、一部の登山道や林道が通行止めになりました。この種の情報は日ごとに変わり、閉鎖されたり解除されたりを繰り返します。ここでは2026年夏(7月末時点)に確認できた例を挙げますが、実際に出かける前には必ず各公式の最新情報を確かめてください。
- 八甲田(青森):クマの被害を受けて7月1日から主要ルートが閉鎖され、8月1日に解除される見込みとなりました
- 両神山(埼玉・秩父):八丁尾根などが6月4日から当面の間閉鎖されています(日向大谷口からの表参道などは通行可)。林道の崩落による通行止めもあります
- 飯豊連峰・足ノ松尾根(新潟):6月1日から11月30日まで閉鎖の予定です
- 奥多摩・三頭山(東京):都民の森周辺の一部が7月上旬から通行止めになりました(石尾根など通行できるルートもあります)
- 常念岳・一ノ沢林道(長野):大雨の崩落で通行止めが続き、復旧工事は秋ごろまでかかる見込みです
このように、同じ山でも時期によって歩けるルートが変わります。とくにクマによる閉鎖は、被害の状況しだいで急に決まったり解除されたりします。奥多摩や秩父の通行止めの最新状況は、【2026年7月】奥多摩・秩父のクマ通行止めまとめ|5区間解除・三頭山は閉鎖中でこまめに更新しています。
クマの出没が増えている今、行き先を決める前の確認はこれまで以上に大切です。出かける前に何を見ておけばよいかは、クマ被害で登山道が閉鎖される時代に|GW前に確認すべきルート安全チェック術で手順を紹介しています。山でクマに出会わない・出会ったときの備えは、登山のクマ対策|熊鈴だけでは不十分な理由と本当に必要な装備・対処法【2026年】もあわせて確認しておくと安心です。
その他の新ルール|ペット・持ち物の制限
料金や通行止め以外にも、2026年に新しく決まったルールがあります。家族で訪れる前に知っておきたいものを2つ紹介します。
美ヶ原高原はペットの連れ込みが禁止に
子連れ家族にも人気の美ヶ原高原では、2026年からペットの連れ込みが禁止になりました。犬などを連れて訪れる予定だった家族は、事前に確認しておく必要があります。新ルールの内容と訪問前のチェックは、美ヶ原高原のペット連れ込み禁止|2026年新ルールと子連れ訪問チェックにまとめています。
双六小屋はモバイルバッテリーの持ち込みが禁止に
北アルプスの双六小屋では、2026年からモバイルバッテリーの持ち込みが禁止になりました。発火事故を防ぐための措置で、山小屋泊を予定している場合は充電の計画を立て直す必要があります。ルールの背景と山小屋での充電の工夫は、双六小屋がモバイルバッテリー禁止|2026年新ルールと山小屋での充電対策で確認できます。
子連れで出かける前に|最新ルールの確認のコツ
ここまで見てきたように、山のルールは年ごと、ときには日ごとに変わります。子連れで安全に楽しむために、出かける前の確認を習慣にしておきましょう。押さえておきたいポイントは次の3つです。
- 料金と手続きは公式で確認する:入山料や駐車場代、事前登録の要否は、都道府県や自治体、管理団体の公式サイトがいちばん確実です
- 通行止めは出発直前にもう一度見る:クマや大雨による閉鎖は急に変わります。計画時だけでなく、前日や当日の朝にも最新情報を確認しましょう
- 子どもの分の扱いを調べておく:協力金は中学生以下が対象外の山もあります。人数分の小銭やキャッシュレスの準備も忘れずに
とくに小さな子ども連れは、乗り換えや手続きに時間がかかります。当日の朝に情報が変わっていることもあるので、時間に余裕を持った計画にしておくと、いざというときも落ち着いて動けます。
※本記事の料金・規制・通行止めなどの主要情報は2026年7月31日に確認したものです。最新の状況は各公式サイトでご確認ください。
まとめ|2026年に変わった山のルールを押さえて安全に
2026年に変わった主なルールと料金を、もう一度おさらいします。
- 富士山は全4ルートで1人4,000円の入山料が義務になり、登る時間帯や人数の制限も入った
- 尾瀬では1人500円の入域協力金(任意・中学生以下は対象外)が夏の一部期間に試験導入された
- 新穂高は予約制の第4駐車場が新設・第1と第2は値上げ、富士スバルラインや乗鞍はマイカー規制が続く
- クマや大雨で通行止めになる登山道があり、状況は日ごとに変わる
- 美ヶ原はペット連れ込み禁止、双六小屋はモバイルバッテリー持ち込み禁止など、山ごとの新ルールもある
山のルールは、みんなが安全に自然を楽しみ続けるためのものです。行き先が決まったら、料金・駐車場・通行止めの3つを公式で確認する。この習慣をつけておけば、子連れでも慌てずに山の一日を楽しめます。


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