立山黒部アルペンルートの富山側の玄関口、立山(雄山3,003m)は、室堂まで乗り物で上がれる日帰りしやすい日本百名山です。ただし立山駅から先は自家用車で入れません。麓の立山駅に車を停めて、立山ケーブルカーと立山高原バスを乗り継いで室堂へ上がるのが、この山ならではの登り方です。どこに車を停めるのか、ケーブルカーとバスの運賃はいくらか、下山後にどこで温泉と食事にありつけるのか。はじめて立山へ向かう方は、この段取りがいちばん気になるところだと思います。このページでは、立山駅の無料駐車場、室堂までの運賃と所要、室堂で下山してそのまま入れる日本一高所の温泉、ふもとの日帰り湯と下山めし、室堂から雄山までのコースタイムまで、公式の運賃表や各施設の案内で料金や時間を確かめながら、一日の流れがこのページだけで組めるようにまとめました。
立山駅の駐車場・アクセス一覧
立山へは、まず富山側の立山駅を目指します。立山駅から先は一般の車で入れないため、ここに車を停めて乗り物に乗り換えるのが基本の流れです。駐車場は無料で、満車のときの受け皿もいくつか用意されています。まずは全体像を一覧で確認しておきましょう。
| 駐車場 | 料金 | 台数 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 立山駅 無料駐車場 | 無料 | 約900台 | 複数に分散。夏の休日は早朝に混む |
| 臨時・ゲート式駐車場 | 臨時は無料 | 臨時 約600台ほか | 繁忙期の受け皿。ゲート式は207台 |
立山駅 無料駐車場|約900台、乗換の玄関口
立山黒部アルペンルートの富山側の入口が、立山駅です。駅の周辺には無料の駐車場が複数に分かれて約900台あり、ここに車を停めて立山ケーブルカーに乗り換えます。立山駅から先の美女平・室堂方面へは、自家用車では入れません。雄山を目指す登山者と、室堂を歩く観光客が重なる夏山の休日は、無料駐車場が朝早くに埋まります。始発のケーブルカーに乗りたい日は、余裕をもって着いておくと落ち着いて動けます。
満車時の臨時・ゲート式駐車場|繁忙期の受け皿
無料駐車場が満車になる繁忙期には、臨時駐車場が開きます。臨時は約600台で、こちらも無料です。駅前にはゲート式の駐車場(207台)もあり、選択肢が用意されています。一番遠い臨時駐車場からは駅まで歩く距離があるので、混雑期は時間に余裕をもたせておくと安心です。前夜のうちに立山駅入りして、車中で始発を待つ登山者も多い場所です。
マイカー規制とケーブルカー・高原バスの仕組み(運賃・所要)
立山は自然環境を守るため、立山駅から先へは自家用車で入れません。立山駅で車を停め、立山ケーブルカーで美女平へ上がり、そこから立山高原バスに乗り継いで室堂(標高約2,450m)へ向かう仕組みです。運賃は立山駅から室堂まで片道おとな4,090円で、内訳はケーブルカーが1,090円、高原バスが3,000円です(2026年2月27日現在)。所要は片道およそ57分で、ケーブルカーが約7分、高原バスが約50分です。往復の運賃設定や割引の有無は変わることがあるので、公式の運賃表で確かめておくと確実です。夏山や紅葉の混雑期は当日乗れないこともあるため、WEBきっぷを事前に買っておくと安心です。2026年の運行期間は4月15日から11月30日の予定です。乗り換えの手間はありますが、いちど流れをつかめば難しくはなく、渋滞を気にせず標高2,450mまで運んでもらえる気楽さがあります。麓の駐車場に停めて乗り物で高い所まで上がる登り方は、同じくマイカー規制のある乗鞍岳とよく似ています。乗換駐車場とシャトルの流れは【乗鞍岳】駐車場ガイド|マイカー規制と畳平シャトル・下山後の温泉とそばもあわせて読むとイメージしやすくなります。
同じく登山口の手前で乗り換える山として、白山にも市ノ瀬から別当出合へのシャトルバスがあります。規制日の見分け方と始発の時刻は【白山】市ノ瀬・別当出合の登山口駐車場ガイド|マイカー規制とシャトルバスにまとめています。
長野側から登る扇沢ルート(関電トンネル電気バスと黒部ダム)
立山へは富山側の立山駅からだけでなく、長野・大町側の扇沢からも室堂へ入れます。扇沢は立山黒部アルペンルートの長野側の玄関口で、関電トンネル電気バスで黒部ダムへ渡り、そこから乗り物を乗り継いで室堂へ向かいます。関東や中央道方面から向かう方や、黒部ダムの観光もあわせて楽しみたい方に向いたルートです。運賃と所要は富山側より大きくなるので、まずは駐車場と乗換の流れを押さえておきましょう。
扇沢の駐車場|有料と市営無料、車両サイズに注意
扇沢駅のすぐ近くには有料駐車場(約350台)があり、料金は12時間で1,000円です(自動精算機は千円札のみ)。少し歩く市営の無料駐車場も、第一(約170台)と第二(約60台)をあわせて約230台あり、駅までは徒歩約10分です。有料は駅まで徒歩約5分と近く、無料は早い時間から埋まります。駐車場には車の幅や長さ、高さの制限があるので、大きな車で行く方は事前に確かめておくと安心です。混雑期は早朝に満車になりやすいので、早着を心がけましょう。
扇沢から室堂までの運賃と乗換
扇沢からは、まず関電トンネル電気バスで黒部ダムへ渡ります(約16分・片道1,800円)。黒部ダムを歩いて見学したあと、黒部ケーブルカー、立山ロープウェイ、立山トンネル電気バスと乗り継いで室堂へ上がります。扇沢から室堂までの通し運賃は片道おとな6,850円、往復は12,300円で、往復のほうが割安です。乗り物を四つ乗り継ぎ、黒部ダムの見学も入るため、片道はおよそ1時間半から2時間ほどみておくと安心です。きっぷは扇沢駅の窓口で当日買えますが、混雑期は事前にWEBきっぷを予約しておくと待ち時間を減らせます。富山側の立山駅からだと室堂まで片道約4,090円と安く速いので、雄山の日帰りが目的なら富山側、黒部ダムの観光もあわせたいなら扇沢、と分けて考えると選びやすくなります。2026年の運行期間は4月15日から11月30日の予定です。
大町側の下山湯 大町温泉郷 薬師の湯
扇沢へ下りてきたら、大町側の温泉で汗を流せます。大町温泉郷の日帰り施設「薬師の湯」は、扇沢から大町の市街方面へ下る途中にあります。入浴料は大人800円・小学生300円で、この大人料金は2026年4月1日に750円から改定されたものです。営業は本館が朝7時から夜22時(最終受付21時30分)まで、年中無休です。無色透明の単純温泉で、館内には食事処もあります。料金や営業時間は変わることがあるので、最新の情報は公式サイトで確かめておくと確実です。食事だけなら、扇沢駅2階の扇沢レストハウス(8時30分から17時15分)でダムカレーなどをその場で食べることもできます。
下山後に寄れる日帰り温泉
みくりが池温泉|室堂にある日本一高所の天然温泉
室堂ターミナルから歩いて約15分、標高2,410mにあるのが、日本でいちばん高い所にある天然温泉のみくりが池温泉です。雄山を下りて室堂へ戻ったら、そのまま歩いて立ち寄れます。日帰り入浴は受付が9時から16時で、大人1,100円(入湯税込)・子ども800円です。白く濁った単純酸性泉の源泉かけ流しで、硫黄の香る湯が高い所を歩いた体をほぐしてくれます。車では上がれないので、室堂での滞在時間に組み込んでおきましょう。営業は室堂の開通期間(おおむね4月中旬から11月)に限られ、状況によっては日帰り入浴を休むこともあります。
立山吉峰温泉 グリーンパーク吉峰 ゆ〜ランド|立山駅へ戻ってから寄れるふもとの湯
アルペンルートを立山駅まで戻ってから寄れるのが、立山町のふもとにある立山吉峰温泉ゆ〜ランドです。無色透明の単純泉で、露天やサウナを備えた日帰り温泉です。営業は10時から21時(受付は20時30分まで)で、火曜とメンテナンス日が定休です。入浴料は2026年4月に改定されているので、最新の金額は公式サイトで確かめておくと確実です。立山駅発の送迎はなく、無料送迎は平日の岩峅寺駅発のみとなっています。室堂で温泉に入りそびれた日や、ふもとまで下りてからゆっくり汗を流したい日の受け皿になります。
前泊・後泊で早いケーブルに余裕を持つ
立山は立山駅で乗り物に乗り継ぐぶん、朝のスタートに余裕があると動きやすくなります。立山駅から車で下った立山山麓温泉には温泉宿が集まっていて、前夜に入っておけば、始発のケーブルカーにも落ち着いて乗れます。遠方から車で通う方は、下山後にもう一泊して、雄山からの眺めの余韻と温泉をゆっくり味わう後泊も心強い選択です。立山山麓温泉の宿は立山駅にも近く、登山の拠点にちょうどよい場所にあります。
宿の予約は楽天トラベル経由です。
下山めし(立山あるぺん村)
立山あるぺん村|ますの寿しと食堂、富山方面へ戻る途中に
立山駅の周辺は食事処が少ないため、下山めしは富山方面へ戻る途中で寄るのが現実的です。その途中にある大型のドライブインが、立山あるぺん村です。富山名物のますの寿しが名物で、食堂ではカレーや麺類など気軽な食事もとれます。営業は4月から10月が8時30分から17時、11月から3月が9時から16時30分で、定休は4月から10月が無休、11月から3月が火曜・水曜(祝日は営業)です。立山ICから車で約15分と立ち寄りやすく、土産もそろいます。営業時間や定休は変わることがあるため、ほかの店も含めて下記のホットペッパーグルメで中新川(立山町)エリアの最新情報を確かめてから向かうと確実です。
モデルタイムテーブル(室堂〜雄山)
立山はケーブルカーとバスの時刻に合わせて動くので、朝の便を決めておくと一日の計画が立てやすくなります。立山駅で乗り物に乗り、約1時間で室堂へ着いたら、そこから登山開始です。室堂(2,450m)から一ノ越を経て雄山(3,003m)へ登り、往復の標準は約4時間、標高差はおよそ588mです。鎖場はありませんが、一ノ越から雄山までは落石や浮石のある急な岩場になります。雄山神社からの眺めを楽しんだら、来た道を下って室堂へ戻り、みくりが池温泉で汗を流してから、ケーブルカーとバスで立山駅まで下る、という流れが定番です。標高2,450mからのスタートなので、着いてすぐ動かず体を高さに慣らし、午後の雷や急な天候の変化にも気をつけましょう。歩くのが不安なときは、みくりが池や雷鳥沢の散策で雷鳥を探しながら高原を楽しむ選択肢もあります。
- 立山駅で立山ケーブルカーに乗車し、美女平で立山高原バスに乗り継ぐ
- 約1時間で室堂(2,450m)に到着し、登山開始
- 一ノ越を経て雄山(3,003m)へ(往復約4時間・標高差約588m・目安)
- 室堂へ下山し、みくりが池温泉で入浴
- ケーブルカーとバスで立山駅まで下る
- 富山方面へ戻る途中の立山あるぺん村で下山めし
3,000m級の立山を歩く装備
立山は乗り物で室堂まで上がれる手軽さがありますが、雄山は標高3,003mの高い山です。室堂から一ノ越までは石畳や木道のなだらかな道ですが、一ノ越から雄山までは岩がゴロゴロした急な登りになります。足元を支える登山靴に加え、下りでひざの負担をやわらげるトレッキングポールがあると安心です。標高が高いぶん、夏でも稜線は風が冷たく、晴れていても休むと体が冷えるので、さっと羽織れる防風の上着は必ず持って行きましょう。子どもと一緒に登るときの靴やウェア、レインウェアの選び方は子連れ登山ギア完全ガイド|0歳〜小学生まで全部まとめにまとめました。
まとめ
- 立山は立山駅から先が自家用車進入不可。立山駅の無料駐車場(約900台)に停めてケーブルカーと高原バスで室堂へ上がる
- 立山駅から室堂までは片道おとな4,090円(ケーブルカー1,090円+高原バス3,000円)・所要約57分。混雑期はWEBきっぷの事前購入が安心。運行は4月15日〜11月30日の予定
- 長野・大町側の扇沢からも室堂へ入れる。扇沢から室堂は片道6,850円・往復12,300円(往復割引あり)で、黒部ダム観光もあわせられる。安く速いのは富山側の立山駅
- 下山湯は室堂すぐのみくりが池温泉(大人1,100円・9〜16時受付・徒歩約15分・車不可)。ふもとは立山吉峰温泉ゆ〜ランド(10〜21時・火休)。締めは富山方面へ戻る途中の立山あるぺん村
- 室堂(2,450m)から雄山(3,003m)まで往復約4時間。鎖場はないが一ノ越から上は急な岩場。標高2,450mスタートで高山病と天候変化に注意。歩行が不安ならみくりが池・雷鳥沢の散策も
出発前の最終チェックに『山前チェック』
『山前チェック』は、百名山の駐車場・始発の乗り物・下山後の温泉と食事を、山ごとに1画面でまとめた早見表です。掲載しているすべての山に最終確認日を付けているので、古い情報に振り回されずに出発前の最終確認ができます。次の山に行くときは、ブラウザのブックマークからこのページを開くだけ。行き先の山を選べば、必要な情報がすぐに出てきます。
※本記事の料金・運賃・営業時間・運行期間・規制情報は変更される場合があります。お出かけ前に必ず各社・各施設の公式サイトでご確認ください。
最終確認日:2026年7月(立山黒部アルペンルートの駐車場・運賃・運行期間、みくりが池温泉の料金と営業、立山吉峰温泉ゆ〜ランドの営業と料金改定、立山あるぺん村の営業、室堂〜雄山のコースタイム、扇沢の駐車場と関電トンネル電気バス・黒部ダム経由の乗換運賃と所要、大町温泉郷 薬師の湯の料金と営業、扇沢レストハウスを含めて検証済み)
アイキャッチ画像:みくりが池と立山(室堂平) 撮影 Alpsdake(Wikimedia Commons/パブリックドメイン)


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