車がなくても子どもと山へ行きたいけれど、冬は日が短くて帰りの電車が心配、という方は多いはずです。この記事では、バスを使わず駅から歩いて登れる関東の低山4つを、山頂までの時間・トイレ・帰りの電車の本数とあわせて紹介します。
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車なしの秋冬は「駅から歩ける」「帰りの電車が多い」山を選ぶ

駅から歩いて登れる山は、本数の少ないバスの時刻に縛られず、日の短い秋冬も帰りの心配が少なくて済みます。
東京の日の入りは、10月1日が17時26分、12月上旬が16時28分でいちばん早くなります(国立天文台)。谷や森の中はもっと早く暗くなるので、歩き始めから日の入りまでの時間の4分の1を余裕として残し、下山を終える計画にします。
時間は休憩を含まない目安、帰りの電車は休日の15〜17時台の上りの本数です。
| 山 | 行きの駅 | 駅から山頂の目安 | 帰りの駅 | 山の上のトイレ | 帰りの電車 |
|---|---|---|---|---|---|
| 高麗山・湘南平 | JR大磯駅 | 湘南平まで40分(大磯町) | 大磯駅 | あり | 18本 |
| 官ノ倉山 | 東武竹沢駅 | 約1時間 | 東武竹沢駅か小川町駅 | 公表なし | 9本(東武竹沢駅) |
| 草戸山 | 京王 高尾山口駅 | 約1時間30分 | 高尾山口駅 | なし | 20本 |
| 美の山 | 秩父鉄道 親鼻駅 | 約1時間40分 | 和銅黒谷駅 | あり | 5本 |
高麗山・湘南平(神奈川県大磯町)|トイレと展望台がそろう駅近の山

高麗山は168メートル、隣の湘南平は約180メートルです。JR大磯駅から湘南平と高麗山を回って駅に戻る道は、休憩を含まず2時間45分ほどです。
湘南平のレストハウス1階には、おむつ交換台のあるトイレがあります。開放時間は9時30分〜21時30分で、展望台もこの時間だけ使えます。10〜12月はモミジ、1〜3月はスイセンや寒桜が見られます(平塚市)。
男坂は岩がちで急なので、子どもとは歩きやすい女坂を歩きましょう。男坂と女坂の合流地点には倒木の注意が出ており(大磯町)、山頂付近は道の分かれ目が多く崩れやすい所もあります。イノシシが出ることもあります(平塚市)。台風25号のあとの道の被害は公表なしのため、出かける前に平塚市・大磯町のお知らせを確かめてください。
官ノ倉山(埼玉県小川町)|駅から駅へ歩ける344メートルの山

東武東上線の東武竹沢駅から、指導標(道しるべ)に従って山頂へ登ります。小川町駅まで歩き通すと、休憩を含まず2時間35分ほど。山頂の東の展望台からは関東平野が見えます。
山頂から官ノ倉峠へは、ロープのある滑りやすい岩の斜面を下ります。小川町駅へ向かう道の石尊山から先は、町が「ちょっと急な岩場」と書く下りで、鎖もあります。小さな子どもとは、峠から東武竹沢駅へ下りる道(約1時間)を選ぶと、この岩場を通らずに済みます。
トイレは東武竹沢駅と小川町駅にあり、山頂のトイレは公表なしです。東武竹沢駅は帰りの電車が多くないので、帰りの時刻を決めてから歩き出しましょう。
草戸山(東京都町田市・八王子市)|高尾山口駅から歩く静かな山

高尾山と同じ高尾山口駅から歩き、木の根の目立つ坂を登って山頂へ。標高364メートルの山頂のあずまやから、眼下に城山湖が見えます。
駅に戻る一周は休憩を含まず3時間30分ほどで、上り下りが続きます。小さな子どもとは山頂まで行って同じ道を戻るのが安心です。山の中にトイレも売店もないので、トイレと飲み物・食べ物は駅で済ませてから登ります。
八王子市は、2026年8月20日の夜に高尾山の1号路付近でクマが出たと知らせ、暗い時間の入山を控えるよう呼びかけています。出かける前の確かめ方は【2026年】高尾山・丹沢のクマ出没情報|子連れで行く前に確認する手順にまとめました。
美の山(埼玉県皆野町)|駅から登って別の駅へ下りる公園の山

美の山公園へのバスはなく、埼玉県は駅から歩いて登る道をすすめています。秩父鉄道の親鼻駅から標高581.5メートルの山頂へ登り、帰りは和銅黒谷駅へ1時間ほどで下ります(県のハイキングマップ)。
山頂は公園で、トイレが2か所あります。本当の山頂には展望がないので、3か所の展望台から秩父の山を眺めましょう。10〜11月は早朝に雲海が出ることもあります。美の山公園の中の様子は【山行記録】簑山(関東百名山)にまとめています。
秋冬の電車の山で子連れが気をつけること

帰りの電車の前に、駅の外で靴の泥を落とし、登山用の杖は畳んで先にカバーを付けます。駅のトイレは並ぶこともあるので、行きは1本早い電車に乗ると落ち着きます。
子どもは汗をかきやすく、汗が冷えると急に体温が奪われます。冬の山頂は寒く、手が冷えると食べ物もつかめません。手袋と脱ぎ着しやすい重ね着で調整しましょう。都内で雪が降る日は、低山でも積もることがあります。冬の服装は【登山の服装 冬編】初心者・子連れ低山で失敗しない基本と注意点が参考になります。
下山が遅れたとき、明かりなしで歩けるのは20〜30分ほどです。日帰りでもヘッドライトは必ず持ちましょう。子どもには、ボタン1つで明るさと光の色を切り替えられるペツルの「ティカ」が扱いやすい1本です。重さは94gで、付属の単四電池3本で使えます。
子どもが自分で点けられる1本があれば、暗くなっても慌てずに歩けます。

PETZL(ペツル)
ペツル ティカ
ボタン1つで明るさと光の色を切り替えられ、充電式バッテリーにも対応します。
親が持つ1本には、オーライトの「Perun 3」もあります。最大3000ルーメン(ルーメンは明るさの単位)で、白色LEDに加えて赤色ライトも付き、ヘッドバンドから外すと手持ちのライトになります。
足元から遠くまで照らせる明るい1本が親の手元にあれば、暗くなっても道の先まで確かめながら歩けます。

OLIGHT(オーライト)
オーライト Perun 3
白色LEDに加えて赤色ライトを搭載。防水防塵の規格IP68に適合し、雨の日やほこりの多い場所でも使えます。
明るさや電池の違いで比べたいときは、登山ヘッドライトおすすめ5選【子連れ・ファミリー向け】選び方も解説|2026年版をご覧ください。
まとめ|電車で行ける関東の低山4つの選び方
初めてなら高麗山・湘南平、駅から駅へ歩くなら官ノ倉山、帰りの電車の多さなら草戸山、公園で休むなら美の山が合います。日の入りから下山の時刻を決め、明るいうちに駅へ戻りましょう。
この記事の電車の本数・通行の状況・クマの情報は、2026年9月30日に各鉄道会社・自治体の公式ページで確認した内容です。
写真(Wikimedia Commons・切り出し):東武東上線 MaedaAkihiko(CC BY-SA 4.0)/東武竹沢駅 DAJF(CC BY-SA 4.0)/湘南平 Quercus acuta(CC BY-SA 4.0)/官ノ倉山 Koda6029(CC BY-SA 4.0)/草戸山 Takaosan fukujuso(CC BY-SA 4.0)/美の山 Koda6029(CC BY-SA 4.0)/高尾山口駅 くろふね(CC BY 4.0)


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