雲取山(くもとりやま・2,017m)は、東京都の最高峰であり、東京・埼玉・山梨の3都県にまたがる人気の百名山です。最もよく登られるのが、山梨県丹波山村の鴨沢から入る鴨沢ルート。その起点になるのが小袖乗越(こそでのっこし)の村営駐車場ですが、台数が少なく休日は早朝に満車になりやすいのが、この山のいちばんの悩みどころです。停められる駐車場をどう確保するか、満車なら留浦(とずら)や鴨沢のどこへ回るか、トイレはどこか、そして下山後に汗を流せる温泉はどこか。この記事では、小袖乗越の村営駐車場の台数・料金・トイレと路上駐車の注意、満車時の代替、下山してすぐの丹波山温泉のめこい湯と奥多摩のもえぎの湯、道の駅たばやまの食事、そして鴨沢から雲取山までのコースタイムまで、丹波山村や各施設の情報で確かめながら、1日の流れがこのページだけで組めるようにまとめました。
急いでいる方へ:駐車場・下山後の温泉・めし処を1画面で確認できる早見表「山前チェック」はこちら
雲取山(鴨沢ルート)の登山口駐車場・アクセス一覧
| 駐車場 | 台数 | 料金 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 小袖乗越 村営駐車場 | 約40〜45台 | 無料(協力金箱あり) | 登山口最寄り。休日は早朝満車。路上駐車は禁止 |
| 留浦(とずら)駐車場 | 約30〜40台 | 無料 | 国道411号沿い。トイレ・水場あり。満車時の受け皿 |
| 鴨沢駐車場 | 約10台 | 無料 | 鴨沢バス停付近。トイレあり・小さめ |
小袖乗越 村営駐車場|登山口まで約200m・約40〜45台
鴨沢ルートの起点になる、丹波山村営の無料駐車場です。収容は約40〜45台と小さめで、標高は約730m。水洗トイレがありますが、冬期は閉鎖されます。料金は無料で、協力金の箱が置かれています。国道411号(青梅街道)から村道の小袖線に入り、駐車場から舗装路を約200m登った先が登山口です。人気ルートのため、よく晴れた休日は早朝から満車になりやすく、混雑期には村が駐車できる台数を制限することもあります。出かける前に丹波山村の最新の駐車場案内を確かめておくと安心です。なお、駐車場の手前や奥の路肩に停める路上駐車は禁止されているので、満車のときは無理をせず下の駐車場へ回りましょう。
満車のときは留浦・鴨沢へ|国道411号沿いに下る
小袖乗越が満車のときは、国道411号を奥多摩湖側に少し下ったところにある留浦(とずら)駐車場が受け皿になります。約30〜40台の無料駐車場で、水洗トイレ・水場・自販機・バス停があり、鴨沢の登山口までは約2.5km。さらに鴨沢バス停のそばにも、村営の鴨沢駐車場(約10台・無料・トイレあり)があります。ただし国道沿いのスペースの多くは住民の方の利用分で長時間の駐車はできないため、登山者用と案内された駐車場に停めましょう。留浦や鴨沢に停めた場合は、鴨沢バス停から登山道に入る形になります。
混雑する日の動き方|とにかく早着で
小袖乗越は台数が少ないぶん、よく晴れた休日や連休は夜明け前後には埋まり始めます。登山口最寄りにこだわって空きを待つより、着いて停められなければすぐ留浦・鴨沢へ回るほうが、結果的に早く歩き出せます。雲取山は往復の行程が長く、日帰りだと歩行だけで9時間前後になるため、朝の早い時間に登り出せるかどうかがその日の余裕を大きく左右します。前夜に奥多摩へ前泊して朝いちで動く、あるいは山頂近くの雲取山荘に泊まる1泊2日にすると、駐車場の争奪も行程の長さも無理なくこなせます。
下山後に寄れる日帰り温泉
丹波山温泉 のめこい湯|下山して車で約15分
下山したら、鴨沢から国道411号を丹波山村の中心部へ約15分走ったところにある「丹波山温泉 のめこい湯」で汗を流せます。道の駅たばやまの隣にあり、温泉と食事をまとめて済ませられる立地が便利です。料金は大人(中学生以上)1,000円・小学生500円・未就学児無料で、15時以降は大人700円・小学生400円とお得になります。営業は10時から19時(最終受付18時)で、定休は木曜(祝日は営業)。「のめっこい」という名の通りつるつるとした肌ざわりの単純硫黄温泉で、歩き疲れた体をやさしくほぐしてくれます。
奥多摩温泉 もえぎの湯|奥多摩駅側、車で約25〜30分
奥多摩側に抜けて帰る日や、電車利用の人には、JR奥多摩駅から歩いて約10分の「奥多摩温泉 もえぎの湯」も選べます。鴨沢からは国道411号を奥多摩方面へ車で約25〜30分。料金は大人1,200円・小学生600円(2026年4月の改定後)で、営業は4月から11月が10時から20時(受付19時まで)、12月から3月は10時から19時(受付18時まで)、定休は月曜(祝日の場合は翌日)です。多摩川の渓谷を見下ろす源泉100%の湯で、下山後にゆっくりできます。奥多摩駅周辺で食事や電車の時間に合わせて寄りやすいのも利点です。
前泊・1泊で余裕をもって歩く
鴨沢ルートは日帰りだと歩行約9時間の長丁場なので、朝いちの駐車場と早立ちを確実にしたいなら、前夜に奥多摩周辺の宿へ泊まる前泊も選べます。また、山頂近くの雲取山荘に泊まる1泊2日にすれば、山頂での日の出や夕景をゆっくり楽しめて、駐車場の混雑も行程の長さもぐっと楽になります。下山後にもう一泊して奥多摩の温泉やめしを味わう後泊も、長い運転の疲れを考えると悪くありません。
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下山めし(道の駅たばやまと奥多摩)
道の駅たばやま TABAテラス|下山してすぐ、丹波鹿の料理
のめこい湯と同じ敷地にある道の駅たばやまの軽食堂「TABAテラス」なら、温泉のあとにそのまま食事ができます。名物は地元の丹波鹿を使った鹿そばや鹿丼で、カレーも評判です。営業はおおむね11時30分から18時(ラストオーダー17時30分)。臨時休業が入る日もあるので、下山が遅くなりそうな日は道の駅の営業案内を出かける前に確かめておくと安心です。温泉に入って、そのまま丹波鹿を味わって帰る、という下山後の流れが一か所で組めます。
奥多摩駅周辺で締める|そばや釜めし
奥多摩側へ下りて帰る日は、JR奥多摩駅の周辺で締めるのもよいでしょう。駅前にはそばや釜めし、カフェなど食事処が点在していて、電車の時間に合わせて選べます。鴨沢の登山口近くには食事のできる店が限られるため、しっかり食べたいときは道の駅たばやま(丹波山側)か奥多摩駅周辺(奥多摩側)まで足をのばすのが確実です。営業時間や定休はお店ごとに違うので、気になる店は下山後の時間に合わせて確かめておきましょう。
モデルタイムテーブル(鴨沢〜雲取山 日帰り)
一日は、小袖乗越(満車なら留浦・鴨沢)にできるだけ早く着いて身支度をするところから始まります。登山口から樹林帯の道を登り、堂所(どうしょ)を経て七ツ石小屋・七ツ石山へ。ブナ坂で稜線に出ると、石尾根の広い道を小雲取山へとたどり、昼過ぎに雲取山(2,017m)の山頂へ着きます。避難小屋のある山頂で富士山や奥秩父の展望を楽しんだら、来た道を下って夕方までに登山口へ戻ります。往復で歩行約9時間の長い日帰りなので、時間には十分な余裕をもって組み立てましょう。
- 6:00 小袖乗越(満車なら留浦・鴨沢)に早着して準備
- 6:30 鴨沢ルートで登山開始
- 9:30 七ツ石山・ブナ坂(石尾根に出る・目安)
- 11:30 雲取山山頂(上り約5時間・目安)
- 15:30 鴨沢へ下山(下り約3時間30分〜4時間・目安)
- 16:00 のめこい湯で入浴・道の駅たばやまで食事
鴨沢から雲取山まで往復約9時間(日帰りは健脚向き)
鴨沢ルートは、登山口(標高約550〜730m)から山頂の雲取山(2,017m)まで、標高差およそ1,300m。標準のコースタイムは登り約5時間・下り約3時間30分から4時間で、休憩を含めると往復で歩行9時間前後になります。道はよく整備されていますが、堂所から七ツ石山、ブナ坂で石尾根に出て小雲取山を越え、山頂へ至るまで距離が長いのが特徴です。健脚の人なら日帰りも可能ですが、朝の早い出発が前提になります。山頂から北へ30分ほど下ったところには雲取山荘があり、ここに泊まる1泊2日にすれば、山頂での日の出や夕景を楽しみながら無理なく歩けます(山荘の営業期間や予約は事前に確認しましょう)。長い樹林帯歩きと石尾根の稜線が続くので、体力と時間に合わせてコースを選びましょう。
雲取山の日帰り装備
雲取山の鴨沢ルートは、標高差およそ1,300mを往復する長い行程で、樹林帯の登り下りから石尾根の稜線まで足場が変わります。足元を支える登山靴は欠かせません。長い下りはひざへの負担が大きいので、トレッキングポールがあると衝撃をやわらげられます。標高2,000m近い稜線は晴れていても風が冷たく、休むと体が冷えるため、さっと羽織れる防風・防寒の上着を用意しておくと安心です。日帰りは行動時間が長く、下山が夕方にずれ込むこともあるので、ヘッドランプも必ず持ちましょう。靴やウェア、レインウェアの選び方は子連れ登山ギア完全ガイド|0歳〜小学生まで全部まとめにまとめました。
まとめ
- 起点は登山口最寄りの小袖乗越 村営駐車場(約40〜45台・無料・トイレあり)。台数が少なく休日は早朝満車。路上駐車は禁止で、満車なら留浦(約30〜40台)・鴨沢(約10台)へ回る
- 混雑期は村が駐車台数を制限することもあるので、出発前に丹波山村の最新案内を確認し、とにかく早着で動く
- 下山湯は道の駅隣ののめこい湯(大人1,000円・木休・15時以降700円)か、奥多摩駅側のもえぎの湯(大人1,200円・月休)。締めは道の駅たばやまの丹波鹿や奥多摩駅周辺で
- 鴨沢から雲取山は往復約9時間・標高差約1,300mの長い日帰り。日帰りは健脚向きで、雲取山荘泊の1泊2日も選べる
- 長い樹林帯と冷える稜線に備え、登山靴・トレッキングポール・防風防寒・ヘッドランプを用意する
※本記事の料金・営業時間・閉鎖情報は変更される場合があります。お出かけ前に必ず各施設の公式サイトでご確認ください。
最終確認日:2026年7月(小袖乗越・留浦・鴨沢の台数と料金・トイレと路上駐車の注意、のめこい湯ともえぎの湯の料金・営業、道の駅たばやまの食事、鴨沢から雲取山までのコースタイムを含めて検証済み)
アイキャッチ画像:雲取山 撮影 Raita Futo(Wikimedia Commons/CC BY 2.0)
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