「来週の週末に奥多摩で子どもとハイキングする予定だけど、クマで登山道が閉鎖されているらしい」「予定していたコースが該当するのか、別の山に切り替えたほうがいいのか分からない」と感じてはいませんか。
2026年5月、奥多摩エリアで複数の登山道が同時に通行止めになりました。きっかけは5月17日に発生した人身事故です。これを受けて行政が予防的に閉鎖区間を広げた結果、家族で人気のコースもいくつか含まれています。
この記事では、2026年5月時点で公的機関の発表で確認できている奥多摩エリアの閉鎖区間6つを整理し、子連れ家族向けの代替ルート、出発前に必ず確認したい公式情報源までまとめました。家族で出かける前のチェックに使ってください。
2026年5月時点で奥多摩エリアで閉鎖されている登山道(6区間)

2026年5月18日と19日に発表された通行止め区間は、東京都側と埼玉県側を合わせて6区間あります。期間はいずれも「当面の間」で、現時点で解除予定日は示されていません。
- 長沢背稜(ながさわはいりょう):芋木のドッケ分岐〜オハヤシノ頭(2026年5月19日〜当面の間)
- 天目尾根(てんもくおね):八丁橋〜天祖山〜水松山(みずまつやま)(2026年5月19日〜当面の間)
- ヨコスズ尾根:東日原(ひがしにっぱら)〜天目山(三ツドッケ)(2026年5月19日〜当面の間)
- 熊倉山〜天目山:酉谷山(とりだにやま)方面(2026年5月19日〜当面の間)
- 浦山大日堂〜仙元峠(2026年5月19日〜当面の間)
- 石尾根(いしおね):奥多摩駅〜六ツ石山間(2026年5月18日〜当面の間)
東京都側(奥多摩町域)は奥多摩ビジターセンターが管轄、埼玉県側(秩父市・小鹿野町域)は埼玉県秩父環境管理事務所が管轄しています。同じ稜線でも県境をまたぐコースが多いため、片側だけ確認すると見落としが出る点に注意が必要です。
子連れ家族でよく歩く石尾根の「奥多摩駅〜六ツ石山」ルートは、奥多摩駅から直接登れる利便性から人気でしたが、今回の閉鎖でこのルートは使えません。長沢背稜・天目尾根・ヨコスズ尾根は、もともと縦走経験のある中級者向けが中心で家族登山では選びにくいルートですが、近隣の三頭山・御岳山方面へ縦走する計画を持っていた人は要注意です。
なぜ奥多摩で複数の登山道が同時閉鎖になったのか|5月17日の人身事故が起点

奥多摩町の発表によると、2026年5月17日午前11時55分頃、奥多摩町境にある小中沢林道(こなかざわりんどう)の終点から約500メートル先、三ノ木戸山(さぬきどやま)周辺で、登山中の単独者がツキノワグマ(成獣1頭)と遭遇し襲われ重傷を負いました。被害者は熊鈴(くますず)を携行していなかったとされています。
この事故を受けて、奥多摩町・東京都・埼玉県は連携して翌5月18日に石尾根の「奥多摩駅〜六ツ石山間」を通行止めとし、さらに5月19日には長沢背稜・天目尾根・ヨコスズ尾根・熊倉山〜天目山・浦山大日堂〜仙元峠の5区間を追加で通行止めにしました。三ノ木戸山周辺は石尾根の途中にあり、現場のすぐ近くを通る登山道がまず閉鎖された格好です。
奥多摩町は猟友会・警察と連携して現場周辺の警戒・追い払い・捕獲用檻の設置を進めていますが、解除の見通しは「当面の間」とされ具体的な日付は出ていません。解除時期は未定のため、出かける直前まで最新の状況を確認しておくのが安心です。
登山者に対して奥多摩町からは、現場周辺ルートを回避する/一人での登山を避ける/ラジオや鈴など音の出るものを携帯する/ごみは必ず持ち帰る/遭遇時は走らず静かに距離を取る、という5つのお願いが出されています。熊鈴の効果を含めた具体的なクマ対策は、関連記事の熊鈴は本当に効くのか?2026年クマ被害最悪|鈴×声×スプレーでまとめています。
子連れ家族向けの代替ルート|閉鎖区間を避けて六ツ石山・三頭山を楽しむ案

奥多摩エリアで子連れ登山を予定していた家族にとって気になるのは、「閉鎖中の山に代えて、どこに行けば家族で楽しめるか」だと思います。奥多摩ビジターセンターが案内している代替ルートと、閉鎖区間外で子連れ向きの山を整理しておきます。
六ツ石山を歩きたかった場合の代替ルートは、石尾根(奥多摩駅起点)が閉鎖中のため、奥多摩湖側からのアプローチに切り替えます。水根(みずね)登山口からトオノクボを経由するルート、または榧ノ木尾根(かやのきおね)から登るルートが奥多摩ビジターセンターから案内されています。ただし、いずれも標高差・歩行時間とも石尾根ルートより負担が大きく、家族で初めて行く山としては難易度が上がる点に注意が必要です。
そもそも閉鎖区間を避けて子連れ向きの山を選び直す案もあります。奥多摩エリア内では、御岳山・大岳山・三頭山(みとうさん)など、今回の閉鎖区間に含まれていない山がいくつもあります。家族で歩いたことのある定番コースが閉鎖中だった場合は、無理に近い別ルートを探すより、行き先そのものを切り替えるほうが結果として安全に楽しめます。
ただし、閉鎖区間に含まれていない山でも、近くでクマが目撃されている地域では同じ注意が必要です。出発前に該当地域のビジターセンターや町役場のホームページで、当日のクマ出没情報・登山道状況を必ず確認してください。子連れ登山の基本的な準備や山選びの考え方は子連れ登山のはじめ方|0歳から始められる完全ガイドで整理しています。
出発前に必ず確認したい3つの公式情報源

今回の閉鎖情報は、公式に発表が出ているのが東京都側・埼玉県側・自治体側の3経路あります。どこか1つだけ見ると見落としが出るため、計画段階で3つすべてに目を通す習慣を作ると安心です。
- 奥多摩町ホームページ「ツキノワグマへの対策について」(https://www.town.okutama.tokyo.jp/gyosei/6/kankojoho/4157.html):人身事故の発生状況・町の対応・登山者への要請が掲載されています。
- 奥多摩ビジターセンター「登山道・道路状況一覧」(https://okutamavc.ces-net.jp/info/52):東京都側の登山道情報窓口です。閉鎖区間と代替ルートが定期的に更新されます。
- 埼玉県「登山道情報(通行止め・芋木のドッケ)」(https://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/b0504/tozanjoho/tsukokise/imonokidokke.html):埼玉県側の通行止め区間と問い合わせ先(埼玉県秩父環境管理事務所、電話 0494-23-1511)が掲載されています。
この3つは更新タイミングがそれぞれ違うため、最新の情報が一番先に載るのは現地ビジターセンターのページであることが多いです。出発前夜と当日朝の2回チェックすると、急な情報更新にも対応できます。
「ルート安全を自分で調べる手順」をもっと詳しく知りたい方は、クマ被害で登山道が閉鎖される時代に|GW前に確認すべきルート安全チェック術で5段階のチェック法を整理しています。本記事が「2026年5月時点の閉鎖事例リスト」だとすれば、こちらは「次にどう調べるか」の手順書として使えます。
閉鎖区間が広がる季節|2026年度のクマ規制が増えている背景

奥多摩での同時閉鎖は突発的な出来事に見えますが、背景には2025年度から続いているクマ被害の増加傾向があります。全国の自治体・林野庁が「人身事故が起きてから対応する」のではなく「予防的に通行止めを発令する」方向に判断軸を移してきている流れの中で、今回の奥多摩のケースもその典型と言えます。
冬眠明けのクマの行動特性や、子連れで春山に入るときの具体的な備えについては、子連れ登山のクマ対策|春の冬眠明けが一番危ない理由と必須グッズで整理しています。
クマ対策の全体像は登山のクマ対策7選|熊鈴だけでは不十分な理由と正しい対処法【2026年】で、熊鈴の効果や鈴・声・スプレーの組み合わせ方は熊鈴は本当に効くのか?2026年クマ被害最悪|鈴×声×スプレーでまとめています。出かける前に家族で目を通しておくと安心です。
まとめ|計画段階で20分の確認が家族の安全を守る

2026年5月時点で奥多摩エリアで閉鎖されている登山道と、家族で出かける前に確認したいポイントを整理しました。
- 奥多摩エリアでは2026年5月18日・19日から6区間(長沢背稜・天目尾根・ヨコスズ尾根・熊倉山〜天目山・浦山大日堂〜仙元峠・石尾根)が通行止め
- きっかけは5月17日午前の三ノ木戸山周辺で起きた人身事故。被害者は熊鈴未携行
- 解除予定は未定。出かける直前まで最新の状況確認が必要
- 六ツ石山なら水根登山口からの代替ルート、それ以外なら御岳山・三頭山など閉鎖区間外を選び直す
- 確認すべき公式情報源は奥多摩町・奥多摩ビジターセンター・埼玉県の3経路。出発前夜と当日朝に2回確認するのがおすすめ
計画段階でこの3つの情報源を確認するのに、慣れれば20分もかかりません。家族で出かける当日に「閉鎖中だった」「迂回路が分からない」と困らないために、出発前夜の家族会議でぜひ習慣化してください。
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