【2026年】秋のクマ対策|ドングリ豊作の年でも子連れで気をつけること

落ち葉の積もった秋の登山道を歩く親子 トラブル解決
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秋の家族登山を考えながら、去年のクマのニュースが頭から離れない。そんな状態ではありませんか。

去年のクマのニュースが頭から離れず、秋の家族登山に迷っている方に向けて、2026年秋のドングリの出来と、今年すでに出ている出没の数字をまとめました。読み終えるころには、今年の秋に子どもと山へ行くかどうかを、数字を見て判断できるようになります。

2026年秋のドングリは、豊作と並作の地域が多い

枝についたブナの実

クマは冬眠前の秋に、ブナやミズナラ、コナラの実を大量に食べます。実の出来が悪い年は、食べ物を探して人里まで下りてくるクマが増えるため、各県は夏のうちに実り具合を調べて秋の出没を予測しています。

子どもとどんぐりを拾うなら、拾ってよい場所の決まりはどんぐり拾いはどこならOK?拾ってよい場所と持ち帰りの決まり|子連れの秋で整理しています。

各県が発表した今年のドングリの出来

発表元今年のドングリの出来発表
東北森林管理局(青森県)ブナの結実予測は並作2026年7月7日
福井県ブナは2011年以来15年ぶりの豊作見込み。ミズナラは不作以下、コナラは並作2026年9月8日
富山県ブナは県全体で豊作(15調査箇所のうち11箇所が豊作)。ミズナラ、コナラはいずれも並作2026年9月9日更新
長野県県内全域でドングリの実りが多い傾向。ブナ、ミズナラは県北部で安定して実っている2026年9月17日
岐阜県ブナ、ミズナラ、コナラの3種類とも、県全体の平均で並作(3種類そろって並作は5年ぶり)2026年9月25日
新潟県ブナとクリは県全体で豊作、ミズナラ、コナラ、オニグルミは並作。ブナは下越だけ並作(確報)2026年9月28日
群馬県ブナとミズキは並作、ミズナラ、コナラ、クリは不作。全体で不作。県は人里への出没に注意を呼びかけ2026年9月29日

富山県・福井県・長野県は、この秋の大量出没の可能性は低いとしています。ブナとミズナラがそろって不作以下になった年に大量出没が起きやすく、今年はその条件から外れているためです。

群馬県は不作。埼玉の今年の結果は、これから出ます

群馬県は9月29日、ミズナラ・コナラ・クリが不作で全体でも不作と発表し、人里への出没に注意を呼びかけています。埼玉県は、2026年10月2日の時点で、今年の結果はまだ出ていません。

豊作の年でも、群馬の目撃は増え、全国で亡くなった人は去年の同じ時期より多い

枝についたミズナラのどんぐり

群馬県の目撃件数は4月から8月で去年の約1.6倍

月2026年度2025年度
4月29件20件
5月113件52件
6月215件103件
7月171件109件
8月105件109件
4月から8月の合計633件393件

4月から8月の合計で、今年は去年の約1.6倍です。8月だけは105件と、去年の109件をわずかに下回りました。県内では今年も、6月29日と8月13日に人身被害が起きています。

全国の人身被害は4月から8月で56件、亡くなった人は去年より多い

4月から8月の全国合計2026年度2025年度
人身被害の件数56件62件
被害を受けた人数60人69人
亡くなった人数6人5人

2025年度は年間216件、238人が被害を受け、13人が亡くなりました。今年は件数と人数こそ去年の同じ時期をやや下回りますが、亡くなった人数は去年の5人に対して6人です。関東の身近な山でどの窓口を見ればよいかは、【2026年】高尾山・丹沢のクマ出没情報|子連れで行く前に確認する手順で手順にしています。

豊作で減るのは「里に下りるクマ」で、山の中のクマではありません

山の斜面にいる野生のツキノワグマ

ドングリが豊作の年に減るのは、山に食べ物がなくて人里まで下りてくるクマです。登山はクマがいる山の中にこちらから入っていく行為なので、里での出没が減っても、登山道で出会う確率まで下がるとはかぎりません。

去年のクマの被害は10月に跳ね上がりました

紅葉が始まった雑木林の登山道
2025年度件数被害を受けた人数亡くなった人数
8月14件14人1人
9月37件39人0人
10月78件89人7人
11月32件33人1人
12月5件6人0人

去年は9月から10月にかけて件数が2倍を超え、亡くなった人数も1年で最も多くなりました。群馬県の目撃件数も、9月の117件から10月は519件へ跳ね上がっています。9月に見かけなかったことは、10月に見かけない理由になりません。

秋の子連れ登山で、先に決めておく3つ

ザックに熊鈴を付けて秋の登山道を歩く親子の後ろ姿

行き先は、出没情報を見てから決める

各県はクマの出没情報を地図で公開しています。目撃が続いている場所は、行き先の候補から外します。通行止めの区間は【2026年10月】奥多摩・秩父のクマ通行止めまとめ|両神山解除・残る規制で確認できます。

歩く時間は、朝と夕方を外す

クマの活動が最も活発になるのは、日の出前後と日没前後です。明るくなってしばらく経ってから歩き出し、夕方までに下山を終える前提で、コースの長さを決めます。

音は切らさない

人の存在に気づいたクマは避けることのほうが多いので、鈴の音には効果があります。ただし、人の食べ物を覚えた個体は、鈴の音を聞いて近づいてくることがあります。鈴以外に何を足すかは登山のクマ対策|熊鈴だけでは不十分な理由と本当に必要な装備・対処法【2026年】にまとめています。食べ物のごみは必ず持ち帰ります。

クマ撃退スプレーを選ぶ目安が、今年から国から示されました

腰のベルトのホルスターに差したクマ撃退スプレー

2026年8月、環境省がクマ撃退スプレーの性能についての推奨要件を公表しました。目安は次のとおりです。

  • 有効成分の濃度は1.0パーセントから2.0パーセント程度
  • 噴射距離は7.5メートル程度以上、噴射時間は6秒程度以上
  • 円錐状に広がる霧状の噴射であること
  • リュックに入れず、腰や胸のあたりに専用ケースで身に着けること

同じ資料には、クマは時速40キロ以上で走ることができ、30メートル先から突進されたら構えるまで3秒もない、と書かれています。手元のスプレーとの見比べには熊スプレー4製品を比較|噴射距離と選び方、携行ルールと使い方の基本を使ってください。

「大量出没の可能性は低い」は、まだ一部の県の話です

  • 富山県・福井県・長野県は、大量出没の可能性は低いとしています。ただし群馬県は不作で、埼玉県の結果はこれからです
  • 群馬県の4月から8月の目撃は去年の約1.6倍。全国の人身被害で亡くなった人は、すでに去年の同じ時期を上回っています
  • 豊作で減るのは里に下りるクマで、山の中で出会う確率が下がるわけではありません
  • 去年の被害は10月に跳ね上がりました
  • 行き先は出没情報を見てから決め、朝と夕方を外して歩き、音は切らさない

富山県は、ブナが豊作や並作だった翌年に凶作へ転じた例があるとして、来年は秋の大量出没の可能性が高いと見ています。

※各県の発表内容は2026年9月9日に確認し、その後の発表を追記しました(群馬県の目撃件数は2026年10月2日に8月分まで更新)。最新の状況は各公式サイトでご確認ください。

本文写真: ブナの実 撮影 Furudanuki(Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0)、ミズナラのどんぐり 撮影 Kinori(Wikimedia Commons/CC0)、ツキノワグマ 撮影 Alpsdake(Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0)。アイキャッチとその他の本文写真はAI生成(ChatGPT)。

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