山でトイレに行きたくなった子ども、どうしていますか?
「山のトイレってどこにあるの?」「携帯トイレって使わせるのが難しそう…」「子どもが我慢できなかったらどうしよう」——そんな不安を持ったまま山に行き、実際に困った経験をしたことのある人は少なくないはずです。
山のトイレ事情は、大人でも戸惑うことがあります。子どもを連れているとなると、その不安は倍以上になります。でも、事前に知っておけばちゃんと対策できます。
この記事では、山小屋トイレの実態・携帯トイレの選び方・子どもへのトイレトレーニング的な準備までを解説します。
山のトイレ、どこにある?基本を知っておこう

まず「山にトイレはどこにあるのか」を整理しておきましょう。知っておくだけで、計画の立て方がガラッと変わります。
登山口・駐車場のトイレ
多くの山では、登山口や駐車場に公衆トイレが設置されています。ここが「最後の砦」になることも多く、登山前に必ずここで済ませておくのが鉄則です。
ただし、整備が行き届いていない山では水洗でなく、においが強いこともあります。子どもが嫌がる可能性があるので、事前に「山のトイレはちょっと違うよ」と伝えておくと良いです。
山頂・山小屋のトイレ
山頂付近や山小屋には、チップ制(100〜200円程度)のトイレが設置されていることが多いです。登山計画を立てる際に、ルート上にトイレがどこにあるかを事前確認しておくことが大切です。
ヤマレコやYAMAPのルート情報には、トイレの場所が記載されていることも多いので活用してみてください。
トイレのない山も多い
日帰りで登れるような低山には、トイレが一切ない山も少なくありません。子連れで行くならこの点は特に重要です。「トイレがない前提」で準備する癖をつけておくと安心です。
次のセクションでは、トイレがない山でも安心な携帯トイレについて詳しく説明します。
子連れ登山に携帯トイレは必須。その理由

子どもは我慢が難しいです。「あとちょっとで山頂だから」が通じないのが子連れ登山のリアルです。そのため、携帯トイレは大人のお守りというより、子どもを守るための必須装備と考えています。
携帯トイレが必要な3つの理由
- トイレの場所が限られている:山の中では次のトイレまで1〜2時間かかることも珍しくありません
- 子どもは急に「行きたい」と言う:大人のように我慢や体のコントロールが難しい年齢の子は特にそうです
- 自然環境の保護:山で用を足す行為は環境への負荷が大きく、携帯トイレを使うのが登山者のマナーです
特に「登山マナーとして携帯トイレを持つ」という意識は、子どもが大きくなったときに伝えたい価値観でもあります。
子どもでも使いやすい携帯トイレの条件
大人と同じ携帯トイレでも使えますが、子どもの場合は以下の点を意識して選ぶとスムーズです。
- 凝固剤がすぐ固まるタイプ:時間がかかると子どもが嫌がります
- においが漏れにくい袋:においに敏感な子どもは、においがすると途中で止めてしまうことも
- コンパクトで持ちやすいサイズ:ザックに余裕を持って入れられるもの
おすすめ携帯トイレ2選【子連れ登山向け】

① 大人も子どもも使いやすい定番:アウトドア用携帯トイレ「BOS」
においブロック袋として有名な「BOS」シリーズの携帯トイレです。においの遮断力が高く、使用後も安心してザックにしまえます。子どもが「くさい」と嫌がるシーンを防げるのが最大の魅力です。
凝固剤で素早く固まるため、動き回る子どものトイレタイムも短時間で済みます。山だけでなく、渋滞時の車の中や災害備蓄にも使えて一石二鳥です。
② 子どもと一緒に使いやすい:ユニ・チャーム「どこでもトイレ」
ユニ・チャームのどこでもトイレは、紙おむつと同じ技術の吸収体を使っているため、液体を素早く固めます。子ども用おむつのような安心感があり、小さな子でも使いやすい設計です。
袋が大きめで使いやすく、処理後のにおいもしっかりブロック。登山口でリュックに1〜2個忍ばせておけば、どこでも安心して行動できます。
山小屋トイレの実態【初めての人が知っておくべきこと】

山小屋のトイレは、都市部の公衆トイレとは大きく違います。初めて利用するときに「こんなはずじゃなかった」とならないように、実態をお伝えします。
チップ制(有料)が基本
多くの山小屋トイレは、利用者がチップを支払う仕組みになっています。相場は100〜200円程度。バイオトイレや環境整備費に使われており、山の環境を守るための大切なお金です。
子どもに「このお金は山のトイレを守るためだよ」と伝えると、自然を大切にする気持ちも育ちます。小銭を登山前に用意しておきましょう。
においや見た目に驚くことも
山のトイレは簡易的なものが多く、においが強い場合もあります。子どもは感覚が鋭いので、においに拒否反応を示すことも珍しくありません。
事前に「山のトイレは街と違うけど、我慢できるよ」と声をかけておくと、心理的なハードルが下がります。初めての山の前に「どんなトイレがあるか」を子どもと一緒に調べておくのも良い方法です。
混雑することがある
人気の山では、山頂付近のトイレが行列になることもあります。子どもは我慢が難しいので、「行けるときに行く」が鉄則。トイレの場所を通る都度、子どもに声をかける習慣をつけると安心です。
子どもへのトイレ準備【登山前にやっておくこと】

山でのトイレを「怖いもの」にしないために、登山前の準備が大切です。装備だけでなく、子どもの心理的な準備も一緒にしておきましょう。
登山前日に「山のトイレ」を話し合う
「明日は山に行くよ。山のトイレは街と違って、携帯トイレを使うこともあるよ」と事前に伝えておくと、当日の拒否反応が減ります。
子どもにとって「知らないこと」は不安の源です。事前に話しておくだけで、当日のストレスがぐっと減ります。
携帯トイレを家で一度試しておく
山で初めて使うのは大人でもドキドキします。自宅や庭で一度「練習」しておくと、子どもの抵抗感が減ります。ゲーム感覚で「アウトドアトイレの訓練だよ」と伝えると楽しんでくれることも。
持ち物チェックリストに加えておく
携帯トイレ・ウェットティッシュ・ビニール袋は、毎回の登山でザックに入れるリストに加えておきましょう。忘れがちな「チップ用の小銭」も一緒に準備しておくと現地で慌てずに済みます。
子連れ登山の持ち物チェックリスト全体については、こちらの記事も参考にしてみてください。
携帯トイレの使い方【子どもと一緒でもスムーズにできる方法】

実際に携帯トイレを使うとなると「どこで使えばいい?」「風が吹いたらどうする?」など細かい疑問が出てきます。子連れでのコツをお伝えします。
使う場所の選び方
登山道から少し離れた場所で、他の登山者の視線が届かない場所を選びます。木の陰や岩の後ろなど、自然のプライバシーを活用しましょう。
子どもと一緒の場合は、親が壁になって周囲をブロックしながらサポートするとスムーズです。
使用後の処理と保管
使い終わったら付属の袋で密封し、においが漏れないように二重にビニール袋に入れてザックにしまいます。登山口か最寄りのゴミ箱(指定がある場合)まで持ち帰るのがマナーです。
子どもには「最後まで自分で責任を持つ」を伝えるいい機会になります。
風の日・寒い日の対策
強風の日は袋が広がりにくいため、体を低くして使うか、岩や木の陰を活用します。寒い日は手袋を外す必要があるため、薄手のインナーグローブを別に用意しておくと便利です。
よくある失敗と対策【現場から学ぶこと】
子連れ登山でトイレに関して実際にやってしまった失敗と、その対策をまとめます。
失敗①:登山口でトイレを済ませなかった
「さっき行ったばかりだから大丈夫」と思っていたら、登山開始30分で「行きたい」と言い始めた経験があります。子どもは興奮していると感覚が鈍くなることもあるため、登山口では「行けるとき」に必ず行くを徹底するようになりました。
失敗②:携帯トイレを1個しか持っていなかった
子どもが使った直後に、今度は自分が使いたくなることも。携帯トイレは大人の人数+1個を最低ラインとして持参するようにしています。かさばるものではないので、多めに持っておくのが正解です。
失敗③:子どもが山のトイレを怖がって使えなかった
初めての山小屋トイレで、においと見た目に驚いた子どもが「入りたくない」と泣いたことがあります。以来、登山前に「どんなトイレか」を写真や動画で見せておくようにしています。準備ひとつで当日のパニックがなくなりました。
まとめ:携帯トイレ1本で子連れ登山の不安は激減する
子連れ登山のトイレ問題は、準備さえすれば怖くありません。まとめると以下の通りです。
- 山のトイレは登山口・山小屋・山頂付近にある(ない山もある)
- 子連れには携帯トイレが必須装備。大人の人数+1個を準備
- 山小屋トイレはチップ制・においあり・混雑ありを事前に子どもに説明する
- 登山前日に「山のトイレについて」話し合っておくと当日がスムーズ
- 使用後はにおい漏れ対策をして持ち帰る
携帯トイレを使い慣れると、山でのトイレへの不安がなくなり、行動範囲がぐっと広がります。「もしもの時」ではなく「必ず使う前提」でザックに入れておくのが、子連れ登山の正解です。
子連れ登山の安全対策についてはこちらの記事も合わせてどうぞ。
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