サコッシュ・チェストバッグおすすめ5選|子連れ登山で揺れない選び方と付け方

サコッシュから子どものおやつを取り出す父親と登山道の子ども 登山ギア・初心者ガイド
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子どもと歩いていると、こんなことが続いていませんか。

  • 歩き出して10分で「おやつ」「鼻をかみたい」と言われ、そのたびにザックを下ろしている
  • 下ろして、開けて、また背負う。その間ずっと子どもを待たせている
  • サコッシュは気になるけれど、体の前でぶらぶらして邪魔になりそうで買えていない

子どもの「今すぐ」は待ってくれません。行動中に何度も使うものと、山頂まで出さないものが同じ袋に入っていると、そのたびにザックを下ろすことになります。

解決の方向はひとつで、行動中に使うものだけを体の前に分けることです。立ち止まったまま渡せるようになります。

この記事では、子連れの日帰り登山に合うサコッシュとチェストバッグを5つ、重さ・大きさ・留め方で比べました。

先に要点だけ書くと、まず1つ選ぶなら33gのモンベル U.L.MONO ショルダー M。揺れが気になるなら、ザックに直接留められるパーゴワークス スイッチ M です。

読み終えるころには、自分に合う1つが決まり、歩いていて邪魔にならない付け方も分かります。

サコッシュとチェストバッグは、行動中に使うものを体の前に分けるバッグ

サコッシュを開けて中のティッシュ・スマートフォン・行動食を取り出す手元

サコッシュはフランス語で「袋」「かばん」を意味する言葉で、もとはロードレースの選手に補給食を配るための道具でした。薄くて軽い作りと、斜め掛けできるストラップが特徴です。

この記事で紹介する5つを、先に表で並べておきます。商品名から各セクションへ移動できます。

商品名タイプ重量大きさ価格(税込)
モンベル U.L.MONO ショルダー Mサコッシュ33g高さ19×幅27×奥行き4.5cm(1.7L)3,300円
グラナイトギア ハイカーサチェルサコッシュ65g高さ17.5×幅20×奥行き4cm公表がなく要確認
ザ・ノース・フェイス ウォータープルーフショルダーポケットサコッシュ(防水)約80g公表がなく要確認7,150円
パーゴワークス スイッチ Mチェストバッグ(4通り)125g120×240×95mm(1.2L)7,150円
ミレー サースフェー NX SDチェストバッグ(3通り)170g幅25×高さ20×奥行き4.5cm4,950円

スイッチMの重さと価格はGray/Blueのものです。PC Light Gray/PC Blackは128g・7,700円です。

重さと大きさの数字はここにまとめました。以降のセクションでは、その数字が使い勝手にどう出るかだけを書きます。

違いは「肩から下げる」か「ザックに留める」か

山で使う小型のバッグには、ショルダーバッグ、サコッシュ、ポーチ、ヒップバッグと呼び名がいくつもあり、その区別はあいまいです。選ぶときに効いてくるのは名前ではなく、体のどこで支えるかのほうです。

肩から斜めに下げるのがサコッシュ。手を離しても落ちませんが、ひもが長いと歩くたびに前後に振れます。

いっぽう、ザックの肩ベルトに留めて胸の前で固定するタイプは、フロントポーチとも呼ばれます。バッグ側が動かないので、揺れの心配がほとんどありません。

腰で留めるウエストポーチも同じ発想で、腰に固定されるぶん揺れません。ただし背中側に回ってしまうと、歩きながらでは開けにくくなります。

ザック側のポケットで足りるなら、それがいちばん軽い解決です。容量と背負い心地から選ぶ話は子連れ登山リュック おすすめ比較【容量・背負いやすさで選ぶ完全ガイド】にまとめました。

子連れで効くのは、ザックを下ろす回数が減ること

サコッシュの利点は一点だけで、ザックを降ろさずに、よく使うものを取り出せることです。

大人ひとりなら、下ろして開けて背負い直すだけの動作です。子どもと歩くと、そのあいだに座り込まれたり、先に行こうとされたりします。

子どもの荷物は体重の15%までが目安で、中身はおやつと着替え程度で足ります。年齢別のサイズと背負わせ方は子ども用ザックおすすめ5選|年齢別サイズと背負わせ方【8〜20L】で解説しています。

つまり、行動中に出し入れするものは、ほとんど親が持つことになります。その受け皿が体の前にあるかどうかで、休憩のリズムが変わります。

入れるのはおやつ・ティッシュ・日焼け止め・スマホ・救急セット

入れるものの例としてよく挙がるのは、スマートフォン、行動食、紙の地図、コンパス、グローブ、カメラ、財布や貴重品、そしてファーストエイド用品です。

子連れの日帰りなら、ここに日焼け止めと虫よけ、ティッシュ、ばんそうこうが加わります。どれも親が持つ「ないと困るもの」で、しかも登山口から下山まで何度も使います。

反対に、レインウェアや着替え、水の予備はザックの中で構いません。体の前が大きくふくらむと足元が見えにくくなり、かえって歩きにくくなります。

大きさの目安は、山と高原地図(185×100mm)とスマートフォンが無理なく入るかどうか。これで、おやつとティッシュを足しても収まります。

入れるものを迷ったときは、年齢別のチェックリストがある子連れ登山の持ち物リスト完全版【年齢別チェックリスト付き】から、行動中に使うものだけを抜き出すと決めやすくなります。

おやつは、ぐずったときの切り札にするなら小分けのものが向きます。中身の選び方は行動食おすすめ8選|子連れ登山に必要な糖分・塩分・タンパク質にまとめました。

スマートフォンだけは、季節で置き場所を変えます。寒い時期は中間着のポケットに入れて体温に近づけたほうが電池が持ちます。詳しくは登山のスマホ電池切れ対策|省電力設定5つと予備バッテリーの目安で解説しています。

選ぶときに見るのは大きさ・留め方・防水・肩ひも・ポケットの5点

大きさの目安は、横幅25cm前後・高さ20cm前後がスタンダード。もっと小さいミニサイズは、横幅20cm前後・高さ17cm前後です。

留め方は、肩から下げるだけか、ザックに固定できるか。カラビナ用のループやフックが付いていれば、後から揺れを止められます。

防水性は、止水ファスナーと撥水加工の生地があるかで見ます。生地はナイロン、ポリエステル、X-PACなどがあり、ナイロンは水を吸いにくいのが持ち味です。

肩ひもは幅で決まります。細引きのような細いテープは肩に食い込むので、幅の広いものかパッド付きを選ぶと長い下りでも痛くなりません。

最後にポケット。仕切りが複数あると中で混ざらず、外側にポケットがあればファスナーを開けずにスマートフォンを出せます。手袋をしたまま開け閉めできるかも、寒い季節には効いてきます。

モンベル U.L.MONO ショルダー M は33gで、使わない日もザックに入れておける

モンベルのU.L.MONOショルダーM

最初の1つとして選びやすい、いちばん軽くて安いモデルです。

重さは33g。持っていることを忘れる重さなので、使う日と使わない日を迷う必要がありません。畳むと手のひらに収まり、ザックの隙間に入れておけます。

B5サイズが入る大きさで、開口部はジッパー。ショルダーテープは長さを調節でき、余った分は本体に収納できます。短くしたときにひもが垂れて枝に引っかかる、ということが起きません。

カラビナを通すループも付いているので、ザックの肩ベルトに留めて揺れを抑える使い方にも対応できます。

まずは体の前に分ける習慣を試したい人、荷物と出費をこれ以上増やしたくない人に向いた1つです。

モンベルのU.L.MONOショルダーM

mont-bell(モンベル)

U.L.MONO ショルダー M

手のひらサイズに畳める超軽量のショルダー。ジッパー付きで、テープの余りを本体にしまえます。まず1つ試したい人、荷物を増やしたくない人に。

グラナイトギア ハイカーサチェルは外ポケットに地図が入る

グラナイトギアのハイカーサチェル

外側のポケットが、地図を入れるのにちょうどいいサイズに作られたサコッシュです。

紙の地図を持つ人は、これだけでファスナーを開ける回数が減ります。開かずに出せるところに地図がある、というのは分岐のたびに効いてきます。

生地は30デニールのシルナイロンコーデュラ。薄くて軽い一方、破れにくさを狙った素材です。

ストラップは取り外せるので、使わない日はザックの中の仕分け袋として使えます。行動食をまとめておく袋にすると、山頂で開けたときに散らかりません。

紙地図を併用する人、荷物を仕分けたい人に向いています。

グラナイトギアのハイカーサチェル

GRANITE GEAR(グラナイトギア)

ハイカーサチェル

外ポケットが地図サイズのコンパクトなサコッシュ。ストラップを外せば、ザックの中の仕分け袋としても使えます。紙地図を持つ人に。

ノースフェイス ウォータープルーフショルダーポケットは止水ファスナーで雨に強い

ザ・ノース・フェイスのウォータープルーフショルダーポケット

雨の日に、中身を濡らしたくない人向けの1つです。

100デニールのリサイクルチェスナイロン全体をコーティングし、縫い目にシームシーリング、ファスナーは止水タイプ。体の前という、雨がいちばん当たる場所に持つバッグとしては心強い作りです。

ただし完全防水ではなく、水中では使えません。沢に落としても平気、という道具ではない点は押さえておきます。

内側にはキークリップとメッシュポケット。ショルダーストラップは取り外し式なので、ザックに直接つなぐこともできます。

梅雨どきや、にわか雨の多い時期に歩くことが多い人に向いています。

ザ・ノース・フェイスのウォータープルーフショルダーポケット

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)

ウォータープルーフショルダーポケット

止水ファスナーとシームシーリングで、雨の当たる胸元でも中身が濡れにくいポーチ。ストラップは取り外し式です。雨の日が多い人に。

パーゴワークス スイッチ M はザックに留めて揺れを止められる

パーゴワークスのスイッチM

揺れが気になるなら、この1つが答えになります。

独自のアルミフックで、バックルを介さずにザックへ取り付けられる作りです。フックの開口部が大きく、手袋をしたままでも留め外しができます。

胸の前で固定するチェストバッグとしてはもちろん、付属のベルトでショルダーバッグに、ベルトを短くしてウエストバッグに、ザックの腰ベルトに通してサイドポケットにと、4通りに変えられます。

容量は1.2L。350mlのボトルが1本入る大きさで、中には仕分け用のポケットが2つあります。体側の面にもポケットがあり、切符やスマートフォンを分けて入れられます。

紹介する5つのなかでは重さも価格も上のほうです。とはいえ、揺れを止めることと、体の前に水まで持てることを両方かなえるモデルは多くありません。

行動食と水、カメラまで体の前にまとめたい人、そして歩くときの揺れをきっちり止めたい人に向いています。

パーゴワークスのスイッチM

PAAGO WORKS(パーゴワークス)

スイッチ M

アルミフックでザックに直接留められるポーチ。チェスト・ショルダー・ウエスト・サイドの4通りに変えられ、仕分けポケットも付きます。揺れを止めたい人に。

ミレー サースフェー NX SD は3通りの持ち方に変えられる

ミレーのサースフェーNX SD

山でも街でも同じものを使いたい人に向いた、縦長のショルダーバッグです。

ショルダーバッグ、ウエストバッグ、そしてミレー製リュックのフロントポーチと、3通りの持ち方に変えられます。フロントポーチにするクリップはミレーのリュック向けなので、ほかのメーカーのザックを使っているなら、ショルダーかウエストの2通りで考えます。

生地はコーデュラのオックス210デニール。耐水は1,500で、小雨なら中身を守れる程度です。土砂降りの日はレインウェアの下に入れるほうが確実です。

メインの内側にストレッチメッシュ、前面にジッパーポケット、キーリングは着脱式。細かいものを分けて入れる作りになっています。

普段使いと兼ねたい人、ミレーのザックを使っている人に向いています。

ミレーのサースフェーNX SD

MILLET(ミレー)

サースフェー NX SD

ショルダー・ウエスト・フロントポーチの3通りで使える縦長のバッグ。撥水するコーデュラ生地で、内側とフロントにポケットがあります。街でも使いたい人に。

揺れとひっかかりは、ひもの長さと掛ける順番で減らせる

ザックの肩ベルトの上から短いひもでサコッシュを胸の高さに固定して歩く登山者

サコッシュが邪魔になるかどうかは、製品よりも付け方で決まります。ここを押さえておけば、買ってから後悔しません。

ひもは胸の下からおへその高さに短くする

まずストラップを短くします。袋の部分が胸の下からおへそのあたりに来る長さが目安です。

体に近い位置に上げるほど、一歩ごとの振れ幅が小さくなります。長いまま腰の横で揺らすと、下りでリズムが崩れます。

歩いているあいだは、袋を左右どちらかの側面に回しておくのも手です。前を空けておくと、足元が見やすくなります。

サコッシュを先に掛けてからザックを背負う

順番も効きます。サコッシュを先に肩へ掛け、その上からザックを背負うと、ひもがザックの肩ベルトに押さえられて動きにくくなります。

ザックのチェストストラップを締めれば、さらに固定されます。カラビナで肩ベルトとサコッシュのひもを留めると、ほとんど動かなくなります。

胸元で一歩ごとにお腹を叩くような揺れが出るときは、この2つのどちらかが抜けていることが多いです。

岩場やはしごではザックの中にしまう

体の前に袋があると、真下が見えにくくなります。手を使う岩場やはしごでは、いったんザックの中にしまいます。

小さく畳めるモデルを選んでおくと、この切り替えが手早く済みます。子どもの手を引きながらでも、片手で押し込めます。

危ないところの手前で外す、と決めておくと迷いません。安全に関わる場面では、便利さより見通しを優先します。

まとめ:まずは軽い1つを、ザックの上から掛けてみる

この記事の要点をまとめます。

  • サコッシュとチェストバッグは、行動中に何度も使うものを体の前に分けるための道具
  • 入れるのは、おやつ・ティッシュ・日焼け止め・スマートフォン・救急セットなど、親が繰り返し出すもの
  • 選ぶときに見るのは、大きさ・留め方・防水・肩ひもの幅・ポケットの5点
  • 軽さと価格で選ぶならモンベル、雨に強いのはノースフェイス、揺れを止めたいならパーゴワークス
  • ひもを短くし、サコッシュを先に掛けてからザックを背負うと、揺れはほとんど収まる

道具を1つ増やすかどうかは、次の山でザックを下ろした回数を数えてみると決めやすくなります。行動食やティッシュのために何度も下ろしているなら、体の前に分ける価値があります。

商品写真:モンベル公式サイト、楽天市場、ザ・ノース・フェイス公式サイト、パーゴワークス公式サイト、ミレー公式サイト

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