「新穂高の駐車場、無料じゃなくなるの?」「Web予約ってどうやるの?」
2026年6月から、北アルプス登山の拠点・新穂高の駐車場料金が新しくなりました。
第1・第2駐車場が値上げされ、新たに第4駐車場(2,600円/日・予約制)が登場。一方で注目されていた第3駐車場の有料化・予約制は、登山者や地域からの反対を受けていったん見送られ、いまも無料のまま使えます。ただし2026年10月1日から14日までの2週間は、予約制・1日1,000円の実証実験が行われます。
この記事では、全駐車場の料金比較から第4駐車場の予約の流れ、鍋平との使い分け、縦走時のコスト計算まで、2026年夏山シーズンに必要な情報をまとめました。第3駐車場の有料化が見送られた経緯と、10月に行われる実証実験の中身もあわせて整理します。
これを読めば、新穂高の駐車場選びで迷わなくなります。
急いでいる方へ:駐車場・下山後の温泉・めし処を1画面で確認できる「百名山の駐車場・温泉・めし 早見表」はこちら
新穂高駐車場の料金一覧【2026年最新】
まず、2026年6月時点の料金を一覧で確認しましょう。
| 駐車場 | 種類 | 認証 | 旧料金 | 新料金(2026年6月〜) | 台数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1駐車場 | 観光 | ゲート式 | 600円/6時間 | 800円/6時間 | 113台 |
| 第2駐車場 | 登山者向け | ゲート式 | 1,200円/24時間 | 2,000円/24時間 | 85台 |
| 第3駐車場 | 登山者向け | 予約不要(10月1〜14日のみ予約制) | 無料 | 無料(10月1〜14日は1日1,000円) | 192台 |
| 第4駐車場(新設) | 登山者向け | Web予約制(6/1〜10/31) | ― | 2,600円/日 | 40台 |
| 鍋平登山者用 | 登山者向け | Web予約制 | 500円/12時間 | 日帰り1,000円/24時間2,000円/2日4,000円 | 約80台 |
第3駐車場の台数は、高山市の公式案内で192台です。第3・第4駐車場の開設は5月から10月まで(2026年は6月から10月まで)で、その期間は入庫も出庫も24時間できます。鍋平の台数は新穂高ロープウェイ公式の約80台で、状況により増減することがあります(降雪期は営業を休みます)。
最大のポイントは、新設の第4駐車場が2,600円/日・予約制で登場したこと。
当初は第3駐車場も2026年6月1日から同じように有料化・予約制になる予定でしたが、登山者や山小屋など地域関係者の反対を受けて見送られ、いまも無料のまま使えます。その後の協議を経て、高山市は予約式の有料化にどんな課題があるかを確かめるための実証実験を行うと発表しました。実施期間は2026年10月1日から10月14日まで、使用料は1日1,000円、予約の受け付けは9月2日午前0時に始まりました。この2週間以外は、これまでどおり予約不要の先着順で無料です。
一方、鍋平登山者用駐車場も2026年6月1日から予約制になり、日帰り(12時間)1,000円・1日(24時間)2,000円・2日(48時間)4,000円に改定されました(改定前は500円/1,000円/2,000円)。以前のような最安の選択肢ではなくなっています。
Web予約制の仕組みと予約の流れ
予約制になったのは、新設の第4駐車場です。2026年6月からWeb予約制で運用されています。
第3駐車場は有料化・予約制が見送られたため、ふだんは予約なしで利用できます。ただし2026年10月1日から14日までの実証実験の期間だけは、第3駐車場も予約が必要です(1日1,000円・予約の受け付けは9月2日午前0時に始まっています)。
予約の基本情報(第4駐車場)
- 予約方法:第4駐車場は駐車場シェアサービス「akippa(アキッパ)」で事前予約・オンライン決済。最新の予約方法は高山市・新穂高ロープウェイの公式案内で確認できます。
- 予約開始時期・運用期間:予約制での運用期間は2026年6月1日から10月31日までです(高山市とakippaの発表)。この期間を外れると予約そのものができないので、11月以降に行く日は第3や第1・第2で組み立ててください。予約開始日は繁忙期ほど枠が埋まりやすいので、公式の予約案内で早めに確認しておくと安心です。
- 支払い方法:Web予約時のオンライン決済(第4駐車場は1日2,600円)。料金の内訳や予約手数料は公式の予約案内で確認してください。
予約時に気をつけたいこと
- 繁忙期(お盆・シルバーウィーク)は早期に埋まる可能性が高いです。予約開始日を見逃さないようにしましょう。
- 天候判断で直前にキャンセルする場合、キャンセルポリシーを必ず確認してください。
- 予約枠の転売やドタキャンが問題になる可能性もあり、本人確認の仕組みなど今後の公式発表に注目です。
予約サイトのURLや細かいルールは、高山市や新穂高ロープウェイの公式案内で確認してください。
第3駐車場は10月の実証実験の結果しだいで扱いが変わる可能性があるため、出発前に最新情報をチェックしておくと安心です。
予約制の第4駐車場を使う場合は、前夜からの場所取りができません。遠方からなら前日に麓まで入り、新穂高温泉や奥飛騨温泉郷の宿に前泊しておくと朝いちばんから余裕を持って登り始められます。下山後に汗を流してから帰りたいときにも便利です。
駐車場ごとの特徴と選び方
「結局どこに停めればいいの?」という疑問に、タイプ別に答えます。
日帰り登山なら無料の第3駐車場が第一候補
有料化が見送られた第3駐車場は、登山口に近いうえ無料です。日帰りならいちばんおすすめです(10月1日から14日は予約制・1日1,000円になります)。
ただし無料で人気が高く、192台あるとはいえ繁忙期は早く埋まりがち。停められなかったときは、予約不要の第2駐車場(2,000円/24時間)か、確実に停めたいなら予約制の第4駐車場(2,600円/日)が代替になります。
縦走・小屋泊(2泊以上)の駐車場とコスト
複数日停める場合、確実に停めたいなら予約制の第4駐車場、料金を抑えたいなら鍋平が選択肢です。ただし鍋平も予約制に変わり、以前ほど大きな差はなくなりました。
| 利用時間 | 第4駐車場(予約制) | 鍋平(予約制) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 日帰り(〜12時間) | 2,600円 | 1,000円 | 1,600円 |
| 1泊2日(〜48時間) | 5,200円 | 4,000円 | 1,200円 |
鍋平も予約制になったため、以前ほど大きな差はなくなりました(1泊2日で約1,200円)。
確実に停められる予約制の第4駐車場は安心で、鍋平は割安な一方で下山後の登り返しがあります。無料の第3駐車場を確保できればいちばん安く済むものの、先着順で繁忙期は埋まりやすい点に注意してください。48時間を超える場合、鍋平は以降24時間ごとに2,000円ずつ加算されます。グループ登山なら割り勘も検討しましょう。
駐車場代に加えて、縦走中の山小屋やテント泊にも費用がかかります。宿泊費の目安は【初心者向けの登山とお金の話】山小屋とテント泊はいくらかかる? 宿泊費編でまとめているので、出発前の予算づくりに役立ててください。
はじめての北アルプス泊まりで装備を一式そろえると出費がかさみます。使う頻度が読めないうちはレンタルで借りる方法もあり、料金の目安や借り方は【2026年】登山装備レンタルのすすめ|やまどうぐレンタル屋で賢く始める登山で解説しています。
鍋平を選ぶ前に知っておくこと
鍋平は予約で場所を確保できる反面、下山後に約45〜60分の登り返しがあります。台数は約80台で、状況により増減することがあります。降雪期は営業を休みます。
標高約1,180〜1,240mに位置する鍋平から、登山口のある新穂高温泉エリア(約1,100m)まで一度下りてから登山開始。
帰りは疲れた体で登り返すことになります。
日帰りの軽装なら問題ありませんが、縦走後の重い荷物を背負った状態では想像以上にきついです。
体力配分を計画に組み込んだ上で判断しましょう。
予約なしで使いたいなら第2・第3駐車場
第2駐車場はゲート式のため予約不要です。有料化が見送られた第3駐車場(無料)とあわせて、「急に天気が良くなったから行こう」という直前の計画でも使えます(第3は10月1日から14日だけ予約制になります)。
ただし第2は85台と台数が少なく、第3も無料で人気が高いため、繁忙期は早朝到着が安心です。
新穂高に車を置いて槍ヶ岳へ向かうなら、上高地側の沢渡・あかんだなに置いた場合と歩く時間や費用がどう変わるかを【槍ヶ岳】登山口駐車場ガイド|新穂高と上高地、どちらに車を置くかにまとめています。
今回の料金改定のメリットとデメリット
第1・第2の値上げと、第4駐車場の有料予約制での新設。今回の変更には賛否があります。
登山者目線で整理しました。
メリット
- 確実に停められる選択肢が増えた:予約制の第4駐車場ができたことで、「行ったら満車」を避けたい人は事前に枠を確保できます。遠方からでも計画が立てやすくなります。
- 受け入れ台数が増えて混雑緩和が期待できる:第4駐車場の新設で、全体の駐車能力が増えました。
- 環境整備が進む:有料分の収益で、トイレの整備や路上駐車対策が改善されることが期待できます。
デメリット
- 金銭的な負担増:第1・第2の値上げに加え、確実に停めたい人が選ぶ第4駐車場は1日2,600円。縦走で長期間停める場合は特に影響が大きいです。
- 第4は予約の手間がかかる:確実に停めたいなら事前予約が必要で、繁忙期は枠の取り合いになります(無料の第3・予約不要の第2は直前でも使えます)。
- 予約トラブルの可能性:転売・大量キャンセル・システムに不慣れな方への対応など、新しいタイプのトラブルが起こりうる点は注意が必要です。
2026年夏山シーズンに向けた準備チェックリスト
- 第4駐車場を使うなら、予約サイト(akippa)で予約開始日を確認する(予約制での運用は6月1日から10月31日まで)
- 山行日数と駐車場料金を事前に計算する(鍋平との差額も比較)
- 繁忙期に第4を使うなら予約開始日にすぐ予約する。無料の第3は先着順なので早朝着を意識する(10月1日から14日は第3も予約制。予約の受け付けは9月2日午前0時に始まっています)
- 鍋平を使う場合は、下山後の登り返し(45〜60分)を体力計画に組み込む
- 予約不要の第2・第3駐車場をバックアップとして把握しておく
- グループ山行なら乗り合わせでコスト削減を検討する
駐車場代も含めた登山全体の費用が気になる方は、【初心者向けの登山とお金の話】行くだけでこんなにかかる? 交通費編も参考にしてみてください。
駐車場の段取りが決まったら、次は夏山の装備の準備です。標高の高い北アルプスは夏でも朝晩が冷え、日中は強い日差しと熱中症への備えも欠かせません。何を用意すればいいかは子連れ登山 夏の装備・服装まとめ【熱中症対策も】で確認しておくと安心です。
2026年シーズンから双六小屋グループの4小屋(双六小屋・黒部五郎小舎・鏡平山荘・わさび平小屋)でモバイルバッテリーの小屋内持ち込みが禁止になります。新穂高から双六・鏡平方面へ向かう方は、充電対策もあわせて確認しておきましょう。詳しくは 双六小屋がモバイルバッテリー禁止|2026年新ルールと山小屋での充電対策 をご覧ください。
まとめ|2026年の新穂高は「計画力」が問われる
2026年6月から、新穂高の駐車場事情は変わりました。最新の状況を整理します。
- 第3駐車場:有料化・予約制は反対を受けて見送り。いまも無料。ただし2026年10月1日から14日は実証実験で予約制・1日1,000円(予約の受け付けは9月2日午前0時に始まっています)
- 第4駐車場(新設):2,600円/日・Web予約制(akippa)
- 第1駐車場:800円/6時間(観光向け・ゲート式)
- 第2駐車場:2,000円/24時間・予約不要(直前判断向き)
- 鍋平:2026年6月から予約制(日帰り1,000円/24時間2,000円/2日4,000円)に改定。登り返しあり
今回の変化を「値上げ」と見るか「安心と環境を買うコスト」と見るかは人それぞれです。
第3駐車場の扱いは10月の実証実験の結果しだいで変わる可能性があるため、出発前に公式の最新情報を確認して計画に組み込むことが、スムーズな山行の鍵になります。
新穂高に限らず、上高地のマイカー規制や富士山の入山料など、日本の山全体でアクセスの仕組みが変わりつつあります。
こうした変化を前向きに捉えて、賢く登山を楽しんでいきましょう。
※本記事の料金・営業時間・閉鎖情報は変更される場合があります。お出かけ前に必ず各施設の公式サイトでご確認ください。
最終確認日:2026年9月3日(第1〜第4駐車場の料金・台数・開設期間、第3駐車場の実証実験、鍋平の料金と台数を高山市・新穂高ロープウェイの公式で検証済み。第3駐車場の実証実験の予約受け付けが9月2日午前0時に始まったことを確認しました)
次の山に行くときは「百名山の駐車場・温泉・めし 早見表」
当サイトの「百名山の駐車場・温泉・めし 早見表」では、百名山の登山口駐車場・下山後の温泉・めし処を、情報の最終確認日つきで1画面にまとめています。山を選ぶだけで、この記事のような要点をサッと確認できます。
次の山に行くときは、ブックマークからこのページを開くだけ。百名山の駐車場・温泉・めし 早見表を開く(槍ヶ岳が開きます)


コメント