【甲斐駒ヶ岳】登山口駐車場ガイド|戸台パークの林道バス始発と下山後の温泉・そば

白い花崗岩におおわれた甲斐駒ヶ岳の山頂部と青空 百名山詳細ガイド
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  • 甲斐駒ヶ岳の登山口が長野側と山梨側の2つあって、どちらに車を置けばいいのか分からない
  • 北沢峠まで車で行けるのか、バスに乗り換えるのかがはっきりしない
  • バスの始発が資料によって違って見えて、何時に着けばいいのか読めない

甲斐駒ヶ岳(2,967m)の登山口は、長野県伊那市側の戸台パークと、山梨県北杜市側の尾白川渓谷駐車場の2つです。ここで最初につまずきやすいのが、車で入れる時期も、歩く時間も、2つの登山口でまったく違うという点です。長野側は車を置いてバスに乗り換える形で、そのバスは2026年は6月1日から11月3日までしか走りません。山梨側は一年中車で入れますが、そこから登る黒戸尾根は往復で約16時間かかります。この山は、行く日にちを決めてから逆算すると一気に迷わなくなります。バスの走る日が決まっているぶん、日にちさえ決まれば始発も最終も自動的に決まるからです。この記事では、2つの登山口の使い分け、日によって3通りに変わるバスの始発、そして車20分以内で終わる下山後の温泉と食事までをまとめました。読み終えるころには、行く日にちに合わせて、何時に戸台パークへ着けばいいか、下山後にどの風呂とどの店へ回るかを決められるようになります。

急いでいる方へ:駐車場・下山後の温泉・めし処を1画面で確認できる「百名山の駐車場・温泉・めし 早見表」はこちら
この記事は通して読まなくて大丈夫です。目次から必要な節だけ開いてください。

  1. 甲斐駒ヶ岳は登山口によって「行ける季節」が変わります
    1. 北沢峠へマイカーでは入れません
    2. 山梨県側へは抜けられません
  2. 戸台パークの駐車場|約600台・5日以内1,000円・24時間
    1. 駐車料金は現金の後払い、乗車券はキャッシュレスが使えます
    2. 普通車専用で、場内にテントは張れません
  3. 林道バスは日によって始発が3通りに変わります(2026年)
    1. 上り最終14時20分・下り最終16時00分から1日を逆算する
    2. 18リットル以上のザックは手回り品220円がかかります
    3. 登山者協力金は一口500円(任意)
  4. 山梨県側の尾白川渓谷は通年入れますが、黒戸尾根は上級者向けです
  5. 甲斐駒ヶ岳のコースタイムは起点ごとに数え方が違います
  6. 始発に乗れない日は、北沢峠に前泊すると解決します
  7. 下山後の温泉は戸台パークと高遠にあります
    1. 仙流荘 仙人の湯|駐車場の目の前・大人800円
    2. 信州高遠温泉 さくらの湯|大人600円・第2第4火曜休(車20分)
    3. 前泊すれば始発のバスに間に合います
  8. 下山めしは、どの便で降りるかで行ける店が決まります
    1. 道の駅 南アルプスむら長谷|名物のミニクロワッサン(車10分)
    2. 高遠そば ますや|昼だけ・火曜定休(車15分)
    3. さくらの湯の食堂|温泉と同じ建物(車20分)
  9. 始発5時45分に乗れば、日帰りでも風呂とめしまで回れます
  10. 砂と岩の下りに備えて、靴とポールは用意してください
  11. まとめ

甲斐駒ヶ岳は登山口によって「行ける季節」が変わります

甲斐駒ヶ岳の2つの登山口は、車で入れる時期がそろっていません。ここを取り違えると、5月の連休に長野側へ向かってバスが北沢峠まで走っていない、ということが起こります。

登山口車で入れる時期駐車場山頂までの形
戸台パーク(長野県伊那市長谷)駐車場は通年。ただし北沢峠行きのバスは2026年は6月1日から11月3日約600台・5日以内1,000円・24時間バスで北沢峠へ上がり、そこから日帰りで往復
尾白川渓谷駐車場(山梨県北杜市白州町)通年約100台・無料黒戸尾根を往復。合計約16時間の上級者向け

北杜市の公式サイトも「近年では北沢峠から甲斐駒ヶ岳へ登る登山者がほとんど」と書いています。歩く時間が7時間台で日帰りにおさまるのは北沢峠からの道だけなので、この記事は戸台パークを主軸にして進めます。

北沢峠へマイカーでは入れません

戸台大橋から北沢峠までの南アルプス林道(約17km)は、伊那市が管理する道で、一般の車は通れません。通れるのは林業や治山事業の車、生活に必要な車など、市の許可を受けた車だけです。許可を受けた車でも、午後7時から翌朝5時までは通行できません。道そのものが通れる期間も2026年は4月中旬から11月30日までの予定で、毎年12月1日から4月中旬までは冬季閉鎖になります。

つまり登山者は、戸台パークに車を置いて南アルプス林道バスに乗り換えることになります。同じように車をふもとに置いてバスへ乗り換える山として、【北岳】芦安・奈良田の登山口駐車場ガイド|マイカー規制と始発バス、下山後の温泉、同じ伊那谷では【木曽駒ヶ岳】登山口駐車場ガイド|菅の台の満車対策と下山後の温泉・ソースかつ丼もまとめています。

山梨県側へは抜けられません

北沢峠と広河原(北岳側)を結ぶ山梨県側の林道は、災害復旧作業のため南アルプス市営バスが運行休止になっています。七丈小屋の公式サイトも「北沢峠に下山をされても、バスで芦安や甲府方面には出られません」と書いています。北沢峠へ入れるのは、長野県の伊那市側からだけだと考えて計画を立ててください。

戸台パークの駐車場|約600台・5日以内1,000円・24時間

戸台パークは、宿泊施設の仙流荘の前に広がる駐車場です。ここが南アルプス林道バスの発着場所になっています。

所在地長野県伊那市長谷黒河内1847-2
台数約600台
料金5日以内1,000円。5日を超えるときは5日までごとに1,000円
入出庫24時間
トイレあり
問い合わせ南アルプス林道バス営業所 0265-98-2821

令和4年7月から有料になりました。長期で山に入る人のために、5日ごとに区切って加算する形になっています。

駐車料金は現金の後払い、乗車券はキャッシュレスが使えます

ここは間違えやすいところです。同じ場所で払うのに、駐車料金とバスの乗車券で支払い方法が違います

  • 駐車料金:現金のみ。しかも後払いで、出庫するときに駐車場出口の係員へ、または林道バス営業所の窓口で支払います
  • バスの乗車券:仙流荘の玄関の中にある券売機で買います。券売機ではクレジットカード、交通系・流通系の電子マネー、PayPay・d払い・auPAY・メルペイなどが使えます
  • 乗車券の販売は始発の約30分前から17時00分まで。混雑するときは販売開始を早めることがあります

下山後に現金を持っていないと出庫できないので、千円札を1枚用意しておくと安心です。

2026年は駐車料金の割引が2つ出ています。伊那市民は駐車場料金が半額(1,000円が500円)になり、駐車場の領収書を3枚見せると駐車場料金が1回無料になります(無料券が1枚もらえます)。領収書は2025年4月以降の領収日のものが対象で、同じ日に発行されたものは1枚だけ数えます。どちらも南アルプス林道バス営業所の窓口での扱いです。

普通車専用で、場内にテントは張れません

伊那市の案内では、戸台パークの駐車場は普通自動車専用です。バスや二輪車は停める場所を指定されるので、駐車するときに問い合わせが必要です。また駐車場内でのテント設営はしないよう案内されています。前夜に着いて車中泊する人が多い場所ですが、外にテントを張るのは避けてください。

林道バスは日によって始発が3通りに変わります(2026年)

南アルプス林道バス(南アルプス クイーンライン・北沢峠線)は、2026年は6月1日から11月3日までが戸台口から北沢峠までの運行です。2026年のダイヤ改正で運行期間が短くなったと伊那市の公式サイトに書かれているので、来年以降に読む場合はその年の運行期間を必ず確認してください。

この記事でいちばん注意してほしいのが始発です。時刻表には便ごとに印がついていて、印の種類で走る日が決まっています。下の表は、いずれも戸台パークのバス停を出る時刻です。

便の印戸台パーク発北沢峠着走る日
〇印5時45分6時35分7月10日から10月第2月曜日までの毎日
□印6時30分7時20分4月25日から7月9日までの土曜・日曜・祝日10月第2月曜日から11月3日までの土曜・日曜・祝日
印なし8時05分8時55分運行期間中の毎日
印なし10時05分10時55分運行期間中の毎日
印なし12時10分13時00分運行期間中の毎日
印なし14時20分(上りの最終)15時10分運行期間中の毎日

時刻表には「始発5時45分運行の日は、6時30分発の運行はありません。」という注意書きがあります。表を言葉にすると、始発は次の3通りになります。

  • 7月10日から10月第2月曜日まで:始発は5時45分(この日は6時30分の便がありません)
  • それ以外の期間の土曜・日曜・祝日:始発は6時30分
  • それ以外の日:始発は8時05分

6月に平日で行くと、いちばん早いバスが8時05分になります。北沢峠に着くのが8時55分なので、そこから7時間台の周回に入ると下山が夕方になります。6月と10月下旬の平日は、日帰りの計画が成り立ちにくいと考えてください。

上り最終14時20分・下り最終16時00分から1日を逆算する

帰りの便も、乗り遅れると北沢峠から降りられなくなります。

便の印北沢峠発戸台パーク着走る日
△印7時30分8時15分土曜・日曜・祝日と、7月10日から10月第2月曜日までの平日
印なし10時00分10時45分運行期間中の毎日
印なし13時10分13時55分運行期間中の毎日
印なし15時00分15時45分運行期間中の毎日
印なし16時00分(下りの最終)16時45分運行期間中の毎日

始発5時45分に乗って北沢峠を6時35分に歩き出し、7時間10分の周回を歩くと、標準どおりで13時45分ごろに北沢峠へ戻る計算になります。15時00分の便に間に合い、16時00分の最終まで1時間以上の余裕があります。始発に乗れるかどうかで、その日の余裕がまるごと変わります。

なお戸台大橋から北沢峠のあいだはバス停以外の場所でも乗り降りできるフリー乗降区間です。ただし途中で降りてもう一度乗る場合は、あらためて料金がかかります。

18リットル以上のザックは手回り品220円がかかります

運賃は戸台パークから北沢峠まで大人1,150円、小児は大人運賃の半額です。これに加えて、荷物の大きさによって手回り品料金220円がかかります。伊那市の時刻表ページには、大きさの目安として「18リットル以上」のザック等と書かれています。日帰りでも18リットルを超えるザックを背負う人がほとんどなので、往復で運賃2,300円+手回り品440円を見ておくと確実です。

また、このバスには荷物を預けるトランクがありません。荷物は車内に持ち込んで膝の上に抱える形になります。どうしても膝に載せられない大きさのときは、小荷物券(小児運賃と同額)を買って荷物用に一座席を確保できます。

登山者協力金は一口500円(任意)

南アルプスの長野県側では、2025年6月1日から南アルプス登山者協力金が始まりました。1回の登山につき一口500円で、希望の口数で協力する任意のしくみです。登山道の維持管理や道標の整備、高山植物をシカの食害から守る活動、携帯トイレの普及などに使われます。

払い方は大きく分けて2通りです。

  • 電子決済(クレジット決済など):協議会の公式サイトに載っている二次元バーコードを読み取って払えます。現地に着く前でも払えるので、小銭を用意しなくてすみます
  • 現地で払う:①山小屋などに置かれた協力金箱に現金を入れる(伊那市側は仙流荘、北沢峠、こもれび山荘、長衛小屋、馬の背ヒュッテ、仙丈小屋、塩見小屋)②これらの施設にある掲示板の二次元バーコードを読み取って電子決済する

このほか伊那市は、南アルプス林道バスの券売機でも払えると案内しています。乗車券を買うついでにすませられます。協力すると登山者協力証がもらえて、絵柄は毎年変わります。

ほかの山の入山料や協力金がいくらなのかは、登山の入山料・協力金はいくら?全国の導入状況まとめ【2026年】に一覧でまとめています。

山梨県側の尾白川渓谷は通年入れますが、黒戸尾根は上級者向けです

山梨県北杜市側の尾白川渓谷駐車場は、無料で約100台、通年利用できます。バスもマイカー規制もなく、中央道の長坂インターから約30分で着きます。「車で入れる」という点だけを見れば、こちらのほうがずっと楽です。

問題はそこから登る道です。ここが起点になるのは黒戸尾根で、日本三大急登のひとつに数えられています。北杜市の公式コースガイドはこの道をグレード6D(上級者向け)とし、登山口と山頂の標高差を2,197mとしています。五合目から七合目にかけては梯子と鎖が連続し、約3mで傾斜70度の鎖場もあります。「刃渡り」と呼ばれる岩の痩せ尾根は、過去に滑落事故が起きている場所です。

子どもと一緒に登る道ではありません。甲斐駒ヶ岳へ家族で向かうなら、長野県側の北沢峠から入る一択だと考えてください。尾白川渓谷駐車場は夏の週末になると満車になり、路上駐車の列が長く伸びることもあると北杜市が案内しています。

甲斐駒ヶ岳のコースタイムは起点ごとに数え方が違います

甲斐駒ヶ岳のコースタイムは、資料によって7時間だったり16時間だったりします。数字が食い違っているのではなく、どこからどこまでを数えているかが違うだけです。起点と終点をセットで見てください。

出典数えている区間時間・距離
山と高原地図(北岳・甲斐駒 南アルプス 2026)北沢峠から仙水峠、駒津峰を通って山頂へ。帰りは駒津峰まで戻り、双児山を回って北沢峠まで(周回歩行時間7時間10分・8.2km・最大高低差987m・日帰り
信州 山のグレーディング(長野県)北沢峠(2,030m)から甲斐駒ケ岳(2,967m)まで、そして北沢峠(2,030m)まで戻る(往復合計コースタイム7.2時間・6.8km・累積登り1,110m
北杜市 公式コースガイド尾白川渓谷駐車場から山頂まで、そして尾白川渓谷駐車場まで戻る(往復・黒戸尾根)合計約16時間(登り約9時間40分・下り約6時間20分)
山と高原地図(同)尾白川渓谷駐車場から山頂を越えて北沢峠まで抜ける(縦走・黒戸尾根)1泊2日・歩行時間12時間0分・11.5km

長野県が公表している信州 山のグレーディングでは、北沢峠から往復するこの道は体力度3(日帰りが可能)・難易度Cとされています。難易度と体力度は無雪期・好天時を前提とした目安です。

なお同じ一覧表には、この道に「登山口までのアクセスに時間を要するため、日帰りが困難な場合があります。宿泊を前提にした計画をお勧めします」という注意書きが付いています。南アルプスの10ルートのうち、この注意書きが付いているのは甲斐駒ヶ岳(北沢峠)と仙丈ヶ岳(北沢峠)の2つだけです。

北杜市が公表している黒戸尾根の区間ごとの時間は次のとおりです。往復で約16時間になる理由がよく分かります。

登り(合計9時間40分)下り(合計6時間20分)
尾白川渓谷駐車場から笹ノ平まで 2時間30分山頂から八合目まで 1時間
笹ノ平から八丁平まで 1時間30分八合目から七丈小屋まで 1時間
八丁平から刀利天狗まで 40分七丈小屋から五合目まで 40分
刀利天狗から五合目まで 1時間五合目から刀利天狗まで 50分
五合目から七丈小屋まで 1時間刀利天狗から八丁平まで 30分
七丈小屋から八合目まで 1時間30分八丁平から笹ノ平まで 50分
八合目から山頂まで 1時間30分笹ノ平から尾白川渓谷駐車場まで 1時間30分

北沢峠からの道について、山と高原地図は「岩場やクサリ場などがなく、問題なく歩ける」と評価しています。ただしひとつ注意があります。駒津峰から先の六方石で、山頂への直登コースと巻道コースに分かれます。直登コースは岩場が主体なので、初心者は巻道を選んでください。山頂から片道10分ほどで摩利支天へ寄ることもできます。

もうひとつ、この道には水場が一切ありません。北沢峠を出る前に、必要な水をすべて用意してください。

始発に乗れない日は、北沢峠に前泊すると解決します

始発のバスに乗れない日や、隣の仙丈ヶ岳とあわせて歩きたいときは、北沢峠に泊まる形になります。バス停のすぐそばに北沢峠こもれび山荘があり、トイレも整っています。少し歩いた長衛小屋にはテント場があります。

小屋営業期間料金予約
北沢峠こもれび山荘4月25日から11月3日(林道バスの運行状況で延長・短縮の可能性あり)1泊2食付き 平日13,000円〜/1泊素泊まり 平日9,000円〜(いずれも税込)。小学生は3,000円引き要予約・67名。個人の予約は3月1日から、WEB予約「Yamatan・やまたん」で申込。050-1722-3710(期間中9時〜16時)
長衛小屋1泊2食付き(大人)10,100円/寝具付き素泊まり(大人)6,800円/テント(大人)1,000円テント泊は予約不要。北沢峠バス停から徒歩5分

長衛小屋のテント場は北沢峠周辺で唯一の幕営地です。前日の午後にバスで上がってテントを張り、翌朝早くから歩き出す形なら、6月の平日でも余裕を持って登れます。北沢峠のまわりの小屋4軒とテント場の料金・営業期間、そこを起点にした仙丈ヶ岳の歩き方は【仙丈ヶ岳】戸台パークの登山口駐車場ガイド|林道バスの時間割と北沢峠の山小屋にまとめています。

下山後の温泉は戸台パークと高遠にあります

甲斐駒ヶ岳の下山後がありがたいのは、風呂が駐車場の目の前にあることです。バスを降りて着替えを取り、そのまま歩いて入れます。

仙流荘 仙人の湯|駐車場の目の前・大人800円

戸台パークに併設された宿の日帰り湯です。営業は12時から20時、受付は19時30分まで、料金は大人(中学生以上)800円・児童(小学生)400円。伊那市在住なら大人600円・児童300円になります。11枚綴りの回数券は一般6,000円・児童3,000円です。

ひとつ注意があります。受付が12時からなので、午前中に下山すると開くまで待つことになります。北沢峠発10時00分の便で降りると戸台パーク着が10時45分なので、1時間以上あきます。13時10分の便で降りて13時55分着なら、そのまま入れます。定休日は施設の案内に書かれていませんが、火曜が休みになる日があります。出かける前に電話(0265-98-2312)で確かめておくと確実です。

信州高遠温泉 さくらの湯|大人600円・第2第4火曜休(車20分)

戸台パークから高遠方面へ車20分。伊那市が運営する日帰り温泉で、一般(中学生以上)600円・児童(小学生)300円・小学生未満は無料と、仙人の湯より安く入れます。営業は12時から20時(受付は19時30分まで)、定休日は第2・第4火曜日(祝祭日の場合は営業)です。2026年3月15日にリニューアルして営業を再開しました。11枚綴りの回数券は6,000円・3,000円です。

帰りに中央道の伊那インターや諏訪方面へ向かうなら、こちらのほうが道の途中になります。無料駐車場は屋外40台です。

子ども連れで寄るときに、ひとつ知っておきたい決まりがあります。長野県の条例では公衆浴場について「7歳以上の男女の混浴をさせないこと」と定められていて、7歳になった子どもは異性の親と同じ浴室に入れません。仙人の湯もさくらの湯も対象です。例外は、家族だけで浴室を貸切りにする場合、入浴に介助が必要な人とその介助者だけで貸切りにする場合、水着など公衆衛生上さしつかえないものを着せて入る場合です。

前泊すれば始発のバスに間に合います

始発の5時45分に乗ろうとすると、自宅を深夜に出ることになります。仙流荘はバス停と駐車場のある建物そのものなので、前泊すれば起きてすぐ列に並べます。乗車券の券売機も玄関の中にあります。

なお2026年6月1日から長野県の宿泊税が始まりました。1泊お一人様200円で、これは2029年5月31日までの額です。2029年6月1日からは300円になります。ただし素泊まりの宿泊料金(税抜き)が6,000円未満の場合はかかりません。この6,000円は食事代を含まない金額で判定します。

下山めしは、どの便で降りるかで行ける店が決まります

下山めしは、戸台パークの中と、車10分から20分の長谷・高遠に集まっています。どこも夕方前に閉まるので、下りの便を選ぶ段階で決めておくのがこの山のコツです。

道の駅 南アルプスむら長谷|名物のミニクロワッサン(車10分)

戸台パークから国道152号を伊那方面へ車10分。焼きたてパンの店「南アルプスむら パンや」と、直売所、食堂「よってかし」が入っています。名物はミニクロワッサン75円で、焼き上がりの都合があるため公式サイトでも事前予約をすすめています。

施設営業時間定休日
パンや8時00分から17時30分月曜・火曜(祝日は営業)
直売所9時00分から17時30分(12月から3月は17時まで)12月から3月は火曜(状況により月曜休業あり)
食堂10時00分から16時30分4月から11月は火曜/12月から3月は月曜・火曜

朝8時から開いているので、登る前に寄って行動食を買う使い方もできます。始発が8時05分の日なら、前日に買っておくほうが確実です。

高遠そば ますや|昼だけ・火曜定休(車15分)

戸台パークから車15分、高遠の城下町にある石臼自家製粉のそば屋です。高遠そばは、辛味大根の絞り汁に焼き味噌を溶いたつゆで食べる郷土のそばです。昼だけの営業で、火曜が定休。北沢峠発13時10分の便で降りると戸台パーク着13時55分なので、ここへ向かうと閉店に間に合いません。ますやに寄るなら10時00分の便で降りるのが現実的です。

さくらの湯の食堂|温泉と同じ建物(車20分)

風呂と食事をまとめたいときは、さくらの湯の食堂が使えます。12時から19時30分で、15時から16時は休憩に入ります。定休は火曜・水曜で、浴場の定休(第2・第4火曜)とは違うので気をつけてください。夕方まで開いているのはこの記事で挙げた中でここだけなので、15時00分や16時00分の便で降りた日の受け皿になります。

ほかの店を探すときは、伊那市のお店の一覧が便利です。

伊那市のお店をホットペッパーグルメで探す

始発5時45分に乗れば、日帰りでも風呂とめしまで回れます

7月10日から10月第2月曜日までの、始発5時45分に乗れる日の組み立てです。歩く時間は山と高原地図の周回7時間10分をそのまま置いています。休憩は含んでいないので、実際にはここに1時間ほど足して考えてください。

時刻行動
5時15分ごろ戸台パーク着。券売機で乗車券(大人1,150円+手回り品220円)を買って列に並ぶ
5時45分戸台パーク発(〇印の便)
6時35分北沢峠着。水を用意して歩き出す(この先に水場はありません)
13時45分ごろ北沢峠へ戻る(歩行7時間10分の場合)
15時00分北沢峠発
15時45分戸台パーク着。駐車料金1,000円を現金で払う
16時00分ごろ仙人の湯(受付は19時30分まで)
17時ごろ道の駅の食堂は16時30分までなので、さくらの湯の食堂へ回るか、伊那方面で食事

逆に、下山めしを高遠そば ますやにしたい日は、10時00分の便で北沢峠を降りる形になります。その場合は前日に北沢峠へ上がって泊まり、翌朝早くから歩く組み立てが必要です。

砂と岩の下りに備えて、靴とポールは用意してください

北沢峠からの周回は、累積の登りが1,110mあります。森林限界を越えてからは花崗岩の砂と岩の道になり、下りで足を取られやすい区間が続きます。

  • 足首を支える登山靴:砂と岩が混ざる下りで滑りやすく、足首をひねりやすい道です。ミドルカット以上のものを選んでください
  • トレッキングポール:駒津峰から北沢峠への下りで膝の負担を減らせます
  • :北沢峠を出ると水場がありません。夏なら1人1.5リットル以上を目安に持ち上げてください
  • 18リットル前後のザック:これを超えると手回り品料金がかかりますが、日帰りでも水と防寒着を入れると超える人がほとんどです。無理に小さくするより、220円を見込んでおくほうが安全です

靴とポールの具体的な選び方、そして子どもと一緒に登る場合にそろえるものは、子連れ登山ギア完全ガイド|0歳〜小学生まで全部まとめに年齢別でまとめています。

まとめ

  • 甲斐駒ヶ岳を日帰りで登るなら長野県側の戸台パーク。約600台・5日以内1,000円・24時間入出庫できます
  • 北沢峠へマイカーでは入れません。2026年の林道バスは6月1日から11月3日までの運行です
  • 戸台パーク発の始発は3通り。7月10日から10月第2月曜日までは5時45分、それ以外の期間の土日祝は6時30分、それ以外の日は8時05分です
  • 上りの最終は14時20分、北沢峠発の下りの最終は16時00分です
  • 運賃は大人1,150円。18リットル以上のザックは手回り品220円がかかります
  • 駐車料金は現金のみの後払い。乗車券はキャッシュレスが使えます
  • 山梨県側の尾白川渓谷駐車場は通年入れますが、黒戸尾根は往復約16時間・グレード6Dの上級者向けです
  • 下山後の風呂は仙人の湯(駐車場の目の前・大人800円・受付12時から)さくらの湯(車20分・大人600円)
  • 下山めしは道の駅 南アルプスむら長谷(車10分)、高遠そば ますや(車15分・昼だけ・火曜休)、さくらの湯の食堂(車20分・19時30分まで)

※本記事の料金・営業時間・運行期間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず各施設・自治体の公式サイトでご確認ください。
最終確認日:2026年8月(戸台パーク駐車場の台数と料金、駐車料金のキャンペーン、南アルプス林道の車両通行規制、南アルプス クイーンラインの運行期間・時刻・運賃・手回り品料金、南アルプス登山者協力金、尾白川渓谷駐車場の台数、黒戸尾根のコースタイム、信州 山のグレーディングの注意書き、こもれび山荘・長衛小屋の料金、仙人の湯・さくらの湯・道の駅 南アルプスむら長谷の営業時間と定休日、温泉の回数券、長野県の公衆浴場の条例を含めて確認)

アイキャッチ画像:甲斐駒ヶ岳の山頂部 撮影 C1815(Wikimedia CommonsCC0)

次の山に行くときは百名山の駐車場・温泉・めし 早見表:駐車場・下山後の温泉・めし処を1画面で確認できます。百名山の駐車場・温泉・めし 早見表を開く(甲斐駒ヶ岳が開きます)

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