快適な子連れ登山を目指してやったこと3選

子どもをベビーキャリアで背負い、ブランケットを使って登山道を歩く親子の様子 子連れ登山

子どもと一緒に登山をしていると、景色や達成感より先に様々な問題が起こります。

・突然ぐずり出す
・秒で手袋を外す
・気付いたら唇をガタガタ振るわせている

事前に準備はしてきたつもりでも、実際に山に行かないと分からない場面が多々出てきます。
そしてそのストレスが積み重なると、大人も子どもも余裕がなくなってしまいがちです。
この記事では、実際に子連れ登山を続ける中でやったことを3つ紹介します。
どれも特別な装備やテクニックではなく、次の登山からすぐ試せるものばかりです。

【ぐずり出したら】YouTube

登山中にぐずり出してしまい、声も止まらず足を止めざるを得なくなったとき。
水分補給やおやつを試してもダメなときの最終手段がYouTubeでした。
我が家では子どもが普段からよく見ているお気に入りの動画を事前にオフライン保存しておき、電波状況に左右されず再生できるようにしています。
初めの頃は担いでいる私がスマホを手で持ち、歩きながら見せていました。
ただ、この方法は正直かなりつらいです。
片手が完全に塞がるため足元が不安定になりやすく、腕を上げ続けることで肩もすぐに疲れてきます。
登山道ではこうした小さな無理がそのまま危険につながると感じました。

そこで取り入れたのが、クリップ式のスマホスタンドです。
使っているのはダイソーで220円のもの。
「とりあえず試してみるか」という軽い気持ちで導入しましたが、結果的にはかなり助けられています。
スマホを固定できることで両手が空き、歩行に集中できるようになりました。
腕や肩の負担も大きく減り、長時間でも無理なく対応できます。
自然の中で本当はできるだけ画面は見せたくない。
それでも、水分やおやつではどうにもならない場面はあります。
そんなときに「安全を優先するための選択肢」として、我が家では割り切って使うようにしています。

【手袋秒外しには】リーシュ取付

寒さ対策としてミトンをつけても、気づけばもう片方がない。
子どもと登山をしていると、この「一瞬で消える手袋」に何度もヒヤッとさせられます。
我が家で使っているのは、モンベルのモンタベアミトン Baby’s
もともと左右をつなぐスナップボタンが付いていて、紛失防止を意識した作りになっています。
しかし正直それだけでは足りませんでした。
機嫌が悪いときやテンションが高すぎるときは、そもそもミトンをつけること自体が難しいです。
なんとかつけられたとしても、しっかり装着できていなければすぐに外されます。
そして時間が経つと「気づけば取れている」のが子どもの手袋です。
実際にこのミトン、気づいたときには片方がなくなっていたことがあります。
どこで落としたのかまったく分からず、その場で引き返すことはしませんでした。
子どもの安全を優先し、下山時に注意深く探すことにしたためです。

その山行記録はこちらの記事にまとめています。
▶︎【山行記録】天久保山(飯能百名山)

結果的に、ミトンは急登箇所に落ちていました。
足元に集中しなければならない場所で、自分たちの意識が子どもの手袋まで回っていなかったのだと思います。
この経験から、そもそも落とさない仕組みが必要だと感じました。

そこでボタン付きのリーシュを自作し、ミトンに取り付けることにしました。
そのリーシュをベビーキャリアに装着して使っています。
外されても、落ちない。
それだけで探し回ったり立ち止まったりするストレスがかなり減りました。
「外さないようにする」ことよりも、「外してもなくさない」工夫のほうが現実的だと感じています。
この対策はミトンに限らず、子連れ登山では必須だと思うようになりました。

【寒さには】ブランケット・レッグウォーマー・レギンス追加

登り始めはそこまで寒く感じていなかったのに、ふと子どもの様子を見ると唇を小さく震わせている。その瞬間に、「あ、寒かったんだ」と気づきました。
自分たち大人は歩いているうちに体が温まり、スタート時は寒くてもすぐに汗ばんできます。
一方で、ずっと背負われて動いていない子どもは冷えやすく寒さに気づきにくい
このズレがあることを、特に意識する必要があると感じました。
まず追加したのがブランケット。スナップボタンが付属されていてベビーキャリアに固定できるので、ずり落ちたり落下したりせず安心して使用できます。
次に効いたのがレッグウォーマー。ズボンと靴の間、ちょうど足首まわりにできる隙間が寒そうだなと思っていました。スケッチにメモしていた通り、この部分を塞ぎました。効果は不明ですが暖かそうではあります。
さらに、インナーとしてレギンス(タイツ)を追加
特別な工夫ではありませんが、単純に重ね着するだけで体全体が暖かくなります。
動きを妨げずに調整できるのも助かりました。
出発時の気温だけで判断してしまうと、どうしても見落としが出ます。
子どもは自分で「寒い」と伝えられないことも多い。
だからこそ、後から足せる防寒を用意しておくことが大事だと実感しました。

【まとめ】

子連れ登山では事前にどれだけ準備をしていても、山の中で起きることをすべて想定するのは難しいです。突然ぐずり出したり気づかないうちに手袋を落としていたり、大人は暑くても子どもは寒かったり。
今回紹介した3つの工夫は、どれも「完璧に防ぐ」ためのものではありません。
うまくいかない場面があることを前提に、困ったときに立て直せる選択肢を増やすためのものです。
こうした小さな工夫の積み重ねがいずれは遠征やテント泊といった、もう一歩先の登山につながっていくのかなとも感じています。
子どもには暑さや寒さ、風や自然の感触といった登山環境に少しずつ慣れてもらう。
同時に大人も今のうちからいろいろな場面を経験し、子連れ登山そのものに慣れていくことが大切だと思っています。
トラブルが起きることも含めて、何より「楽しかった」と思ってもらうこと。そして大人たち自身も楽しむこと。その積み重ねが「また一緒に山へ行こう」と思える時間を作ってくれるはずです。

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